◇怪我と痣 ページ13
「........」
「!その腕.....どうした?また転んだのか?」
『え、転んだの!?』
一護のまた転んだ発言に、織姫の方を見ると腕に包帯が巻いていた。
「あ、これ?ううん!はねられた!」
「『は....はねられたぁ!?』」
「(幼馴染は息もぴったりだな....)」
織姫の腕の怪我は車にはねられたことが原因でしかも、最近わりとはねられる発言をかます友達に溜め息が出た。
「えへへじゃねぇだろ!それって、事故じゃねえか!もっと怒れよ!」
『コクコク)怒って当然だよ!』
一護の言葉に全力で同意する。
「井上さんはよく怪我するの?」
「
「あたしってボーーっとしてるから....」
『それで済ませないで.....』
「だァから、その諦めたような言い方はやめろっての!」
織姫の前まで行って、両頬を引っ張る。「い、痛いよ〜〜!朔ちゃ〜〜ん」「もう、ホントにこの娘はぁ〜〜」とちょっとつねってから放した。
『本当に気をつけてね、織姫』
「うん!」
「(.....なんだ、ただ抜けているだけか.....)!......その足の痣は?ちょっと見ていい?」
『痣?』
「え?これ?うん、別にいいよ」
朽木さんは織姫の足の痣に気付き、しゃがんで見ていた。
私も見させてもらうと痛々しい痣が織姫の足にあった。
この痣はゆうべ腕の怪我と共にできたと。
「────!」
「.....朽木さん?.....どうしたの、怖い顔して?」
「え?あ、いや、痛そうだな.....と思って.....」
「すごい!よくわかるね!ホント、この包帯のとこより足の方が痛いの!」
「あァ!?」
『えぇっ!?』
腕の包帯巻いた方の怪我よりも、足の痣の方が痛いと言う。
一護が病院に行けというと照れている。
なんで、そこで照れたの....?一護だから?
「あっ!もうこんな時間!」
『私もスーパー行かないと』
織姫の言葉に私も本来の目的のことを思い出し、スーパーに向かうことにする。一護が織姫に「送っていこうか?」というが、織姫は「大丈夫」と思わず言ってしまった。
『(あっさり引きすぎでしょ.....。織姫も織姫でアレだし.....)』
恋とは難しいなぁと思いながら、一護と朽木さんに手を振って別れた。
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2023年9月17日 21時