◇監督生と先輩 ページ10
いよいよ、元の世界に変える日になった。
前日には、マブ達や先輩達が私の送別会を行ってくれた。お別れ会って、垂れ幕に書かれなかった事が少し嬉しかったのは、ここだけの秘密だ。料理は美味しくて、トレイ先輩のケーキは絶品！とても思い出に残る会だった。
リドル先輩は、ケーキを作ってくれた。
会った当初よりも肩の力が抜けているみたいで、失敗しながらも作ってくれたみたい(トレイ先輩とケイト先輩情報)。
レオナ先輩は、ラギー先輩に頼んだのか前に気に入ったと私が言っていたクッキーを持ってきてくれた。ラギー先輩が、お駄賃とクッキー数枚を拝借していたのを目撃して、彼らしいなぁって思った。
アズール先輩が、モストロラウンジのバイト代を持ってきてくれて、の商品も何点か持ってきてくれた。あの双子に絡まれて(抱き締められて)、肋骨が何本か折れるんじゃないかと久しぶりに感じた(ツイステットワンダーランドに来て、リーチ兄弟と関わりを持った頃、何回か折れかけた.....実際は折れた。すぐに治癒魔法)。
カリム先輩は、送別会中に魔法の絨毯に私を乗せ空を飛んでくれた。前々から約束していて、魔法を使えない私からしたら空を飛ぶのは楽しかった。前世に魔法の絨毯が出てくる映画があって、懐かしいなぁって思った。たまに夜とかこっそり乗せてくれて、星がとても綺麗だったよ。
イデア先輩は、出会った当初前世でお馴染みタブレットでの会話だったのに本人が来てくれたのだ。陽キャがなんなの言う先輩が外に出てて、なんか成長したなって思った。綺麗な燃える青髪は綺麗だなぁって、つい目で追いかけてしまった。
ツノ太郎は、出会った時は謎だらけででも優しくて美しい先輩だった。スゴイ綺麗な美しいって人。彼は、私が元に帰る方法を見つけ出してくれて感謝してもしきれないぐらい大切な先輩で友人だ。
今まで特に変わったことはなかったのに、特別変える日なんてなかったのに、帰る前日は心臓の鼓動が聞こえるぐらいドキドキしていた。最後の日には、グリムと一緒に布団に入っていつも通り「おやすみ」って言って、目蓋を閉じた。
「風邪には気を付けろよ」
『うん』
「向こうに帰っても、俺達はマブだからな」
『うん』
「頑張れよ、叶雨」
『うん』
エース、デュース、ジャックが、私に言った。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年10月5日 15時
