【Dr.STONE】科学王国の先輩 (ページ5)

今日:21 hit、昨日:11 hit、合計:10,793 hit

第1話　石の世界になるまでの日常③ ページ5

あの時の珍しい髪色は、学校の先輩だった(確信)。そして、杠の友人だった(やっちゃった.....)。その日の放課後、杠に連れられてやってきたのは理科室。なにやら白衣姿の先輩がいて、私よりも身長の高い先輩がいた。

「話は杠から聞いている！大木大樹だ！！」

『よろしくお願いします！壱里花百合です』

「ああ！！よろしく！！」

声が大きく、元気な大木大樹先輩。
裏表のない性格なんだろう。
とても好感の持てる先輩だと初対面でわかる。
何よりも杠の幼馴染なんでしょ？
めちゃくちゃいい人じゃんか(杠の信頼度は100%以上)。

........そして、杠のことを好いてる(確信)。

初対面だけど、応援しますよ大木先輩！！
可愛くて、優しくて、手芸が大得意な杠の事を好きになる目を持っているんだ。見る目があるので、大木先輩には是非頑張ってほしいものだ。

「花百合ちゃん、彼が前に話してた科学が大好きな人」

『杠が前に話してくれた人ですか？』

あと、この間見ちゃって、目が合って、固まらせてしまって申し訳ないなってしまった先輩だ。

「石神千空だ。てめェとは、この間会ったよな」

『そーですね。改めまして、石神先輩』

「よろしくお願いします！」と挨拶をすれば、「ああ」と返された。声がどこか聞いたことのあるような声だったが、気のせいかな？

『その、それからこの間はすみませんでした』

「別に気にしてねぇよ、んなこと」

『ﾎｯ)なら、良かったです.....！不躾に見てしまったので』

「そりゃあ、俺も同じだろーがよ」

え？固まっていませんでしたっけ？？
.......あれもしかして、見間違いだった？？
私一人、勘違いしてたってことなんだろうか？

「え、千空君と花百合ちゃんどこかで会ったの？」

「まー、会ったほどじゃねーけどな.....」

『結構遠い距離でしたけどね』

会ったとは言い難いけどね？
それでも、初対面では.....ない、と言えそうだよ。
第一印象が、白菜だったのは非常に言いづらいので、言わないことにしとこう。

『あの.....石神先輩.....』

「なんだ？」

『その、初めて私を見た時固まってましたが.....何かしてしまいました？』

「いや、何にもしてねーぞ」

『なら、良かったですよ』

先輩に失礼はしてないみたいで、もう一度ホッとしてしまった。

　