【Dr.STONE】科学王国の先輩 (ページ15)

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第2話　STONE WORLD⑥ ページ15

『な、な、な、な、なっ！！？！』

「どうしたんだよ！？」

「なんだなんだ？やベーもんでもあるのか！？」

「千空が作ったものは、やべーものしかないだろう？」

先輩達と共に彼が今拠点としている場所についた瞬間、目にした光景に私は動揺を隠せない。コハク達がどうしたんだ？と心配そうにしてくれているが、今はそれを気にしている暇はない。

先輩が作ったものに驚くのはムリはないと思うが、やべーよりスゴイのでは？

人が暮らせそうなこの時代の建物。
その中からチラリと見える道具に、3000年前の学校の化学準備室の光景が浮かぶ。確実に何か作るための道具として作った巨大な物。先輩が、やっていた実験現場を思い出す。

そして、透明なこの時代にはまだないはずのもの。
私達は、硝子と呼んでいたもの。

「なんじゃ、見かけない子じゃの？新しい仲間かの？」

「あ？ああ、俺の知り合いだ」

動揺している私の横で、先輩が口を開いた。
目の前にやって来たのは、手に硝子を持った老人.......またの名を＿＿＿＿＿＿、

『～～～～っ！！なんてカッコいいイケメン(おじ様)なんですっ！！！』

「「「え」」」

「はぁ.....」

なんていうことでしょう。
現れたのは、ものすごくカッコいいどっからどー見ても、職人歴が長いであろうイケメン(おじ様)。
白い髭なんて、歴史を感じさせる。
この硝子を作ったのも、カッコいいおじ様だろう(確信)。

『キァーー！先輩！なんで、こんなにも素敵なイケメン(おじ様)のこと来る途中に教えてくださらなかったんですか！！？』

「こうなるから、言いたくなかったんだよ.....たく....」

隣にいる先輩の腕をしがみつき、キャッキャッウフフとその場で跳び跳ねる。「お名前はなんていうんですか！？私は花百合と言います！」「ワシはカセキじゃよ」「カセキのおじ様ですね！？名前まで素敵！」とペシペシと先輩の腕をテンション上がりまくりで、叩いてしまう。

「やめろ、アホ」

「すまない、千空。この状況を説明してくれるか？」

「はぁ.....コイツは、あーいう職人肌の歳いってる奴が好きなんだよ」

「なるほどな(千空にとってはフリだな.....)」

『先輩！！カセキのおじ様の硝子とても素敵です！！何十年も物を作り続けた職人の技が出ています！！』

　