【Dr.STONE】科学王国の先輩 (ページ14)

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第2話　STONE WORLD⑤ ページ14

先輩はこの3700年前の間、ずっと数えていて過ごしていたと。大樹先輩も杠も復活しているのだが、今敵対している霊長類最強「獅子王司」の国にスパイとして潜入しているらしい。そこで一悶着あって、今は原始的な集落(コハク達)があってそこで対司と戦うために科学王国を作っているそうなのだ。

で、コハク達の村の巫女であり、彼女の姉は病気らしい。このストーンワールドでは、満足な治療は受けられず、姉であるルリの命は危ない。そこで、科学の力で薬を作るために今先輩達は材料を作って集めている。コハクやクロム、スイカ達を味方に着けて、着々と科学王国を作っているそうで。

『それにしても、よく私を見つけましたね。杠や大樹先輩は、先輩の近くにいたんでしょう？なら、すぐに見つけられたんですよね？でも、私は......』

「てめェは大会で、俺らの近くにはいなかったな」

『はい。だから、見つけられる可能性は低いですよ？先輩は合理的な考えをするじゃないですか』

なのに、なんで一人分の復活液を私に使ったのか。
合理的な考えだと、獅子王司に対抗できる人とかの方がいいんじゃないかって思う。それになんで一人分の復活液を持っていたのか。杠復活に復活液を二つ用意したということになる。

『もしかして、先輩......私のために復活液持っててくれたんですか？』

自惚れた考えを口に出して、先輩に言ってみた。冗談のように思われるかも知れない。そんな思いを秘めながら、先輩の言葉を待っていれば「あ？」と返される。

「てめェは、俺の実験にも付き合ってただろ？現代人で科学のこともわかる。腕も立つしな」

コハク達の村の近くに私がいたのは、運が良かったのかも知れない。じゃなかったら、先輩が私を復活する機会が訪れないもの。石像はいっぱいあるけど、知ってる人を見つけるのは難しいだろうと思う。

「やはり、花百合は戦えるのだな」

「ああ、俺達の時代ではちょっとした有名人だな」

『中学校だけですよ？』

「うちの学校の剣道部では話題だったぞ」

それは知らなかった。

コハクが戦える強い人物であることは、察していた。戦い慣れした強者の気配。先輩よりも物理的に強いと思っていた。彼女は私のこともわかっていたみたいで。

剣道をしている中学生なだけなんですけどね？
あと剣道部入る前に護身術を少々。

　