【Dr.STONE】科学王国の先輩 (ページ13)

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第2話　STONE WORLD④ ページ13

『アレ？服が変わってますね』

「3700年もたってんだ。てめェが着てた服はとっくの昔に消えてるわ」

『流された？みたいですしね』

破損してないかの確認をすると私は、最後にみた剣道着の服装ではなく昔の時代に戻ったような格好をしていた。オフショルダー型のワンピースタイプで、裾はミニスカのようになっており、スリット付き。お腹辺りを大きめの紐で結んであった。靴はブーツ型、頭にはカチューシャのように紐よりのリボンがついている。目の前にいる先輩とは違ったタイプの服装だ。

『いろいろ気になる事があるんですけど......』

「ああ、だろーな」

服装のこともだけど、先輩の後ろの方に金髪の女の子と黄緑色のリンゴ？スイカ？シルエットの被り物をした女の子、そして黒髪の日本人よりの男の子がいた。金髪の女の子は、日本人ってよりも海外の血が混じってそうだ。まあ、私も先輩もめちゃくちゃ珍しい髪色してるから、なんとも言えないけど。

「本当に石から人が戻ったっ！！！！」

「めっぽう驚きだな」

「スゴいんだよ！」

『先輩のお知り合いですか？』

先輩と一緒にいるから、きっといい人なのだろう。
それは先輩と一緒にいることを差し引いても、いい人に見える。人柄が良さそうだから。

「初めましてだな、私はコハクという」

「俺は科学使いのクロムだ！」

「スイカなんだよ！」

『私は花百合です。先輩がお世話になっているみたいで』

「よろしくお願いします」と手を差し出せば、頷いてくれた三人。「彼らは......石化している私達と同じ現代人.....じゃ、ないですよね？」と先輩に聞けば、頷かれた。

私の着ている服は、先輩のよりも彼女達の方と似ている。というか、系統はこっちだ。着付けてくれたのは多分コハクだろう。

「どちらかというとこちらがお世話になっているな」

『.......ああ、科学ですか？』

「千空はスゴいんだよ！」

『科学無双.....先輩の得意分野ですね』

3700年たっても、先輩は科学と共に歩いているみたい。変わらなくてホッとする。「詳しい話は歩きながら説明してやる」と歩き始める先輩の隣を歩き出す。どこもかしこも、自然いっぱいであの最後の会場の周辺近くの地形も大幅に変わっていた。

ああ、本当に変わってしまったんだって気づかされているみたい。

　