◇成長するファイター達 �� ページ8
アイチ達、チームQ4は一回戦を無事突破した。カムイがファイトできなくてすねてたけどね。あれは、しょうがないよ。ルールを読んでないのが悪い。
一回戦最後の試合。
チームなでしこ対チーム男前のファイト。
「ゴウキさんが先鋒？強い人が大将になんじゃないんですか？」
「先に一勝してチームに勢いをつけたいならこれがいいだろうね。アイチ君の言う通り、最も強いものを最後にして前の二人が気負わずに闘えるっという方法もある」
アイチの質問に、シンさんが答える。
「先鋒、中堅、大将、誰をどこにするかで勝負が決まってしまうこともあるんだよ。チーム戦というのは意外と奥が深いんだ」
「へっ、そんなの俺には関係ねぇ。俺は誰にも負けねぇからな」
「カムイちゃん、カッコいい！！」
「やめろおおおおーーっ！！！」
チーム男前のゴウキ君の妹であるナギサちゃんが、カムイの腕にしがみついている。端から見たら恋人同士に見えるなぁと思いながら、今から始まるファイトに再び視線を向ける。
先鋒の勝利はチーム男前のゴウキさん。
「すごい......！」
「ね、お兄ちゃん強いでしょ？」
「なんかこの前より強くなってる気がする」
「当然ですよ。皆、成長します。だから、ファイトは面白いんです」
いつの時代でも、そこは変わらない。
皆、成長していく、学んでいく。
「(ゴウキさんに勝てるくらい強くなれればと思っていたけどまだまだだよね......)」
『アイチも強くなってきてるよ』
「え」
『皆、強くなっていくけど、それはアイチも同じこと。たくさんのファイトを経験して、ちゃんと強くなってる』
強くなってないなんて、ないんだよ。
ヴァンガードチャンピオンシップ地区大会に、出場できてるんだから、アイチが弱いなんて事はない。
ちゃんと成長してる。
″ロイヤルパラディン″を使いこなせるようになってる。
「僕が強く.....」
『そう！だから、自信もって！』
「.....うん！ありがとうございます、カサネさん！」
中堅でチーム男前が勝利、ナギサちゃんのお兄ちゃん達のチームが二回戦に進出した。
「もし、闘うことになるとしたら決勝で当たるんだ」
「みてろよ、ゴウキ！俺がチーム男前をぶっ潰す！」
「カムイちゃん、カッコいい！！」
「やめろーーー！！！」
◇お弁当タイム �帰�←◇チームQ4 ─クワドリフォリオ─ ��
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年7月2日 22時
