◇チームQ4 ─クワドリフォリオ─ �� ページ7
「チームQ4の皆！！お疲れ様ー！」
「「ん？」」
「完敗だったよ！」
「強いなあ、君達は！」
「いやあ、本当に参ったよ」
突然の爽やかな人達の登場でポカーンとするアイチ達。
『(誰？)』
「あ、あの....」
「誰だあ！お前ら！！」
「ひどいなあ！僕らだよ！」
黒いフードをかぶって、先ほど聞いたことのあるしゃべり方をする人達。
スリーブラックス！？
私も皆も驚いたけど、アイチとカムイ、シンさんの驚きもすごかった.....！
「こ、こいつら.....」
「全然、ブラックじゃない......！」
『寧ろ、爽やかすぎるっ』
ブラックのブの字もない明るさをもっているっ.....！！
「ん.....。あ、ああ〜！！よく見ろあの名前！！」と指された画面を見れば、「「「「「ん？」」」」『あ』とチームスリーブラックスの、対戦相手の名前。井崎を含め、それを見た皆があることに気づいた。
「黒沢ヒカリ」
「黒崎ライト」
「黒田アキラ」
「あはははは.......」
名字はあの暗さなのに名前はものすごく明るい！？
「名字は黒だけど」
「名前はそろいもそろって.....めっちゃ明るい....！」
「(同じ共通点なら、何も黒の方をとらなくても....)」
爽やかに明るく去ろうとするスリーブラックスの皆さん。それをカムイが引き留めた。「君、もしかして知らないのかい？」「何がだよ？」とスリーブラックスの人が、カムイに問いかけた。
「この団体戦は先に二勝した方が勝ち抜けるルールなんだよ」
「つまり、先鋒、中堅と二連勝した段階で君達の勝ち抜けが決定」
「大将戦はやらないんだよ」
「な、なんだとーー！！」
「......ほんとだ。ここにちゃんと書いてある」
アイチが、ヴァンガードファイトチャンピオンシップのルールブックを開き、読んでその部分を指差す。
「すみません。確認してあげればよかったですね」
申し訳なさそうにするシンさん。
ルールブックを読んでないカムイの自業自得だと思う。
「そ、そんなあ！！」
「じゃあ、カムイ君。いつか闘えるのを楽しみにしてるよ」
「うん！ねぇー！」
「「「あっははははっっ！！」」」
三人の周りにキラキラが見えるよ。
「俺にもファイトさせろおおおおっっ！！！」
カムイの声が会場中に響き渡ったのだった。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年7月2日 22時
