【ヴァンガード】緑の瞳は欠片を探す second (ページ6)

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◇チームQ4　─クワドリフォリオ─　Ⅲ ページ6

櫂もミサキも「何でもいい」っていうタイプだからね。

グローブをはめたアイチを見て、思ったことを言った。

少しでも話してリラックスできたらいいと思う。
できなかったら、申し訳ない。

『アイチ！そのグローブ似合ってるよ！カッコいい！！』

「.......っ......はいっ！！」

私の言葉に返事をした後、下を向いてしまったアイチ。
どうかしたの？と心配になったが、その後に笑顔を向けてくれたからホッとした。

「ﾎﾞｿｯ)......恋人かよ」

『へ......？何か言った？』

「何も言ってねぇよ」

『そうなの？』

三和が何か言った気がするが聞こえなかった。

「それでは一回戦を始めます」

その声と共に、体育館の床からヴァンガードファイトテーブルが出てきた。(仮)の付いていない(本物)バージョンみたいだ

『(最新型かな？最近の科学の発展はすごいｯ！！)』

「御主が先鋒か」

「えっと、あなたは.....黒....？なんでしたっけ？」

「黒沢だ！先ほど教えたはず！忘れるとは無礼な！」

「ご、ごめんなさい！でも.....見分けつかなくて......」

全員、黒いもんね。

「先鋒戦、スタート！」とヴァンガードファイトテーブルの前に立ったアイチと相手を見た。

「「スタンドアップ.....ヴァンガード！！」」

先鋒戦がスタートした。

──────────

『勝ったぁ！！』

一回戦、アイチの勝利で終わった。
アイチのファイトは、新しいカードで新しいファイト。
ヒヤッとした場面があったが、新しいデッキを使いこなしたアイチは着実に強くなってきている。

櫂も余裕で勝利。
クリティカルトリガーを引く率が高かった。

『あ、クリティカル』

あれは、エミちゃんレベルだよ。
彼女もクリティカルトリガーの引きめちゃくちゃいいから。戻ってきた櫂にアイチが声をかけるが素っ気ない態度。

「そう言うなって！」

「え？」

「ん？」

アイチ達の上から三和が声をかける。

「そういう奴なんだよ。.....それに、嬉しそうに笑う櫂なんて想像できるか？」

『私は無理。....笑うの我慢できるか心配』

私だったら吹き出すよ。
三和の言葉に皆が櫂の笑ったところをイメージする。

「「「「「....ムリ！」」」」」

「だろ！」

皆も無理だったらしい。
うん、難しいもんね。

　