◇繋いだ手のドキドキ �� ページ50
「カードキャピタルショップ大会、優勝は櫂トシキ君！！」
カムイとのファイト、勝者は櫂。
ファイト中、何回か櫂の表情が悪役に見えたよ。
い、いい人だよ！櫂は....！
って、誰に言ってるんだろう.....私。
「(すごい....二人ともホントにすごいファイターだ。僕もいつかこの二人みたいに.....！)」
拍手の中、シンさんが「はい、はい、はい、はい！」と言って拍手を止める。
『(何か企んでる....？)』
「ショップ大会優勝者が決まった訳ですが、ここで重要な発表があります」
そう言ってトーナメント表の前にいき、ペンで何かを書き始める。
「今回の大会では優勝者が櫂トシキ君。準優勝者、葛木カムイ君。ベスト4が先導アイチ君、戸倉ミサキさん。ですが、この上位四人はこれ.......！」
ペラッと出してきたA4サイズのポスター。
「.....本当はもっと大きいポスターがあったんだけど店長代理が破いちゃって.....」
『(あ、あれ！)』
シンさんが見せてくれたポスターに、店内にいる全員の視線が集まった。「おお！すげぇ！！」「やったじゃん！アイチ！」とポスターを見た森川達が盛り上がる。
「えっ？何？」
「ワオ！ファンタスティック！！戸倉ミサキ！！チャンピオンシップですよ。ビックな大会でえす！！」
「え？」
わかってないのは、ヴァンガードを始めてまもないアイチとミサキだけ。
「このチャンピオンシップこそ、日本最大のヴァンガード大会！その大会にカードキャピタル代表として、参加していただきます！！」
ヴァンガードチャンピオンシップ地区大会。
勝ち抜くと次の全国大会で各地からの強豪と試合。
優勝したチームが日本のベストオブファイターとなる。
「なお、一チームは三人せいなので一人は補欠になりますが、それでも栄えあるこの大会に参加できる栄誉を得たのです。皆さん、この四人に盛大な拍手を！！」
シンさんの言葉に拍手する。
『良かったね、アイチ！』
「アイチ、すごーい！」
「アイチお兄さん！喜んでください！憧れのチャンピオンシップですよ！！俺とお兄さんの晴れ舞台デビュー！よおし！待ってやがれ、日本中のツアーモノ達！！」
「強者だって......」
井崎が呆れながら、強者と言い直す。
直らないね、カムイのこれは。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年6月22日 22時
