◇ショップ大会決勝戦 �� ページ46
『ごちそうさまでした』
「美味しかったよ、カサネ」
『それは良かった！』
時間まで、私の持ってきたお弁当を食べて過ごした。「あ、そろそろ時間」『ホントだ、あっという間』と時計の針を確認して、お弁当箱を片付けて、再びエプロンを装着する。
『頑張って、ミサキ』
「うん」
お弁当を食べて、準備万端！元気いっぱいになった私。
ミサキ達もいい休息が取れただろう。
時間前には、出場者や観客のお客さん達が戻ってきた。
「御待たせしました....！これより準決勝の組み合わせ抽選を始めます。この箱の中には1から4までの数字がかかれた紙が入ってます。」
黄緑色の箱を見せながら説明するシンさん。
箱をもっているのは私だけどね。
壁には対戦試合の組み合わせの数字が、かかれているトーナメント表がある。
「四人のファイターには順番にそれを引いてもらい、組み合わせを決定します。.....それじゃあ、まずはアイチ君からどうぞ」
アイチの前に箱を差し出して、一枚引いてもらい残りの三人にも同じように一枚引いてもらう。
アイチ《１》
櫂《２》
ミサキ《３》
カムイ《４》
くじ引きの結果は、このようになった。
抽選で決まった対戦、カードキャピタル準決勝。
アイチ対カムイ、櫂対ミサキ。
うん、面白そうなファイトになりそう。
この四人だったら、誰が決勝に進んでもおかしくない。わずかに、経験の差が出るかもしれないが、それでも優勝の可能性がある。
「カードキャピタルショップ大会、いよいよ決勝トーナメント！二試合同時に行います。まずは、櫂トシキ君対戸倉ミサキさん！そして、先導アイチ君対葛木カムイ君です！」
「これで決勝まで勝ち抜けば、カムイさん....！いよいよ女神と結婚ですね！」
「えへへ、まあな......！(でも、アイチお兄さんの実力を甘くみちゃならねぇ)」
「全力で立ち向かう」と決意を固めるカムイ。
「とにかくここまで来たんだから、頑張って勝ち抜きなさいよね！晩御飯、ごちそう作ってあげるから！」
「ありがとう。頑張るよ！(相手はカムイ君。強敵だ。でも.....この試合を勝ち抜けばいよいよ櫂君と闘えるかも！この試合......絶対に勝ちたい.....！)」
先攻と後攻の決め方を、じゃんけんで行う。
何でじゃんけんなんだろうなぁって思ってる。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年6月22日 22時
