◇ニンジャマスターM �� ページ41
森川、そんなにも信じてるんだ....。
ニンジャマスターMが勝ったことにより、アイチの次の対戦相手が決まった。
次の対戦はニンジャマスターM。
アイチは彼を見ようと、先程の場所に視線を向けるがそこにニンジャマスターMはいなかった。。
『(.....すぐに場所はわかるけどね？)』
壁と同じ布を持って隠れている。
つもりでいた。
すごく違和感ありありだけど......。
あっさりと、店長代理に見つかったニンジャマスターM。布が取れて、お店にいた全員からの視線を浴びた。
あ、これ恥ずかしいやつだ。
ニンジャマスターMは、何ごともなかったように振る舞い、対戦表の前に立った。
「ほう。君が次の対戦相手でござるか、先導アイチ君」
「え？」
「いい闘いをしようでござる」
「.......何で僕の名前を知ってるんですか？」
そっちかぁ。
「！？.....あ、いや、その....」
『......さっき、シンさんがアイチの名前呼んでたからだよ。ね？ニンジャマスターMさん』
「え、あ、そ、そうでござるよ！」
「......そうだったんですか」
アイチの疑問に焦り出すニンジャマスターM。
フォローしたけど、この人、いつか正体バレるよ。
「あの.......、前にどこかで会いませんでした？」
「俺もなんとなく見覚えがあるんだよな....」
「ｷﾞｸｯ)！」
あ、バレるの時間の問題だった。
私がフォローした意味ない.....。
森川が忍者だから会ったことはないと言うが、アイチがニンジャマスターMの声がマーク先生に似ていると言った。
『(お、正解！)』
アイチがニンジャマスターMの正体を当てた。
本名を当てられニンジャマスターMことマーク先生。
慌てて誤魔化し始めたが、怪しさ満点の言い方をしており、逆効果だ。
「あ〜、一回戦を勝ち進んだ皆！！集まってくれるかなぁ！！」
「隙あり！！それではごめん！！」
「「あっ！」」
「煙だま！！」
とっ！
＿＿＿＿＿＿ドタドタ.....。
「ショボ.....」
「あははははっ！！室内でござるからなあ」
「その心づかいはありがたいけどね」
『うん....(でも、ショボい)』
「周囲への配慮も忘れないとは何て素晴らしい忍者なんだあ！！」
例えショボくても森川にとっては良い印象になる。
すごい、好評化。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年6月22日 22時
