◇日常に転生を �� ページ5
私の両親は数年前に他界。
それから暫く施設にいたが、お父さんの妹であるミクルさんに弟のクロノと共に引き取られた。
ミクルさんは、若いのに化粧品会社の社長をしていて、とても忙しい。少しでも負担が減ってくれるように家の家事は、私が担当している。料理とかは、初めてだったけど前の知識をいかしていけていると思う。
「俺、今日ハンバーグ」
『ハンバーグが食べたいの？』
「昨日のテレビでやってたんだよ」
『そうだったんだ.....』
ハンバーグか。
クロノからのリクエストだし、今日の夕御飯はハンバーグにしようかな？
『うん、いいよ。今日はハンバーグね』
「やった！」
お茶碗のご飯を食べていき、用意した朝ご飯を食べ終えた。食器を手に持って、流し台に置いた。「俺、今日の当番だから置いといて！」『頼むねー』と食器洗いは、クロノの当番なので、言われた通りにしておく。
基本的に、料理や洗濯、掃除は私なんだけど当番制でクロノが、食器洗いや洗濯物を畳むのを手伝ってくれる。
「ごちそうさまでした！私、行くわね」
『お弁当持った？』
「持ったわ」
「お財布は？」
「持ったわよ、大丈夫！」
「て言って、前に忘れて行った時あったよね」
『あったね』
たまに忘れて行っちゃう時があるから、出る前に確認をしようと思ってる。前にお弁当忘れたミクルさんに届けに行った事あったなぁ。
玄関までついて行って、靴を履くミクルさんのお見送りだ。手には、お弁当を入れたであろう仕事用の鞄を持っている。
「二人とも学校遅れないようにね」
「わかってるって」
『大丈夫だよ』
「そう？なら、気をつけて行って行ってらっしゃい」
『ミクルさんも』
気をつけて会社まで行ってきてね。
ドアを開けるミクルさん。
「行ってきます！」
その言葉に私とクロノの声は、自然とそろう。
ミクルさんに向かって、いつもの言葉を言うのだ。
「『行ってらっしゃい！！』」
仕事頑張って来てねって、願いを込めて。
『じゃあ、私達も学校に遅れないように支度しよっか』
「うん」
エプロンを外しながら、リビングに歩いて行く。
通学鞄を手に持って、家の電気を全部消したら、家を出て学校に向かう。
いつも通りの朝だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年6月22日 22時
