◇開幕！ショップ大会 �� ページ39
『(あの四人が、うまい具合に各ブロックに振り分けられている。まあ、シンさんが決めていることだから、仕組まれてると思うけど.....)』
「そうだ！僕の相手は.......」
「俺だ！」
「井崎君」
「おー、二人とも頑張れよ。あはははははっ！！」
「えー、出場者の皆さん。自分の名前を確認しましたね？」
発表と同時に各ファイター達は、それぞれの対戦相手を把握した。それを確認したシンが、改めて確認を取った。誰も対戦相手を確認していないという事はなかった。
「では、第一回戦始めま〜す！！カードキャピタルショップ大会！一回戦は二試合同時に行います！」
一回戦
Aブロック第一試合
先導アイチ対井崎ユウタ
Bブロック第一試合
森川カツミ対戸倉ミサキ
「(いつものカードキャピタル.....。ちょっと違うけど、いつもの対戦テーブル、いつものヴァンガードファイトしてる相手....。なのに全然緊張が解けない.....。)」
「(アイチが相手でよかったぜ)」
「井崎さんって強いのかな？」
心配そうにアイチの背中を見るエミ。
「女神様、勝負は時の運ですよ」
「僕は勝ちますよ！」
「「うんうん！」」
「答えになってない.....」
『カムイのは聞いてないよ.....』
彼女の質問に、答えを返していない二人。
井崎が、ファイト強いのか聞いているのに返ってきた答えは、勝負は時の運ということ。『(まあ、勝負は時の運もあるけどさ.....)』と彼らを見ながら思うカサネ。
「ふふっん。俺様は手加減ってやつが苦手でなあ。覚悟しろよ」
「......シンさん、早く！」
『(ミサキ、森川のこと無視してる.....)』
呼ばれたシンは、「店長ですよ」とミサキに返した後、ファイト前の準備をファイターに促した。
準備中、アイチはシャッフルする山札を落としてしまい井崎も落としてしまった。
「(アイチ....ものすごく緊張してる.....)」
「お兄さん、どうしちまったんだ？いつも通り、やりゃあいいだけなのに.....。」
『いつも通りの環境じゃないから、ああなっちゃってるんだよ......』
「え？」
冷静に呟いたカサネの言葉に、カムイは首を傾げた。
「さあ、それじゃあ！試合開始！！」
「「「「スタンドアップ....ヴァンガード！！」」」」
合図と共に第一試合が始まった。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年6月22日 22時
