【ヴァンガード】緑の瞳は欠片を探す (ページ37)

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◇開幕！ショップ大会　Ⅱ ページ37

noside

緊張もほぐれず、未だにアイチは緊張している。
『大丈夫かな、アイチ......』とカサネは、心配そうにミサキの隣で見ていた。

『(緊張で、固まってるよね？.........あ、そういえば.......櫂は？)』

出場すると言っていた櫂が、来ていないと店内を見渡せば、お店の扉が開き、本人が店内に入って来た。

「よう！」

『おはよ、櫂の主役感がスゴイね』

「登場の仕方がか？」

『最後の方だからかな？(それか、イケメンだからか.....)』

誰かと一緒に来てたら、そんな感じじゃなかったのかもしれないけど。

「それでは、全員揃ったようなのでこれよりカードキャピタルショップ大会を開催しまぁす！！」

「にゃあ～！！」

バッ！

店長代理が、シンの顔面に飛びかかった。

「わぁっ！！て、店長代理！！？」

『.....おっと』

ぱしっ。

驚くシンの手から、使用中のマイコが中を舞った。
床に落ちる前にカサネが、マイクを手でキャッチした。『(さすが、店長代理。ナイス猫のジャンプ力)』と見ていたカサネも驚きながら、手のなかにあるマイクを見た。

『(さて、この後どうしようかな.....？)』

シンの方を見るカサネの目には、店長代理と戯れというなの格闘をしている姿が写った。店長代理と戯れているシンが、こちら側に帰ってくるかをカサネは、考えたが、すぐに『あ、これはしばらくかかるかも』と察した。

チラリとミサキを見れば、彼女もカサネと同じ事を考えているようで頷き返した。

『(予定にはなかったんだけどなぁ.....)えー、この大会は、出場者16名によるシングル戦トーナメント方式で、最終的に勝ち上がった人が優勝となります！』

予め事前に確認していたルールを思い出しながら、マイクに向かって話すカサネ。『なお、当然のことですが......』と店の中にいるメンバーを見渡して、口を開く。

『プレイヤーは、観客からアドバイスをもらってはいけません。......審判はこのお店の......店長がつとめます』

チラッと店長であるシンの方を見て、苦笑しながら説明を代わりにしていく。ミサキが溜め息をそっとつきながら、店長代理と店長の攻防戦を続いているのを見た。

『ヴァンガードファイトの基本ルールに従ってくださいね。違反した人は、失格になる場合があります。気をつけてください』

　