【ヴァンガード】緑の瞳は欠片を探す (ページ33)

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◇アイドルな友達　Ⅳ ページ33

まだかなぁまだかなぁとチーズケーキプレートが、来るのをウキウキしながら待っていると、お店の店員さんがこちらに向かってきた。

「お待たせしました～、限定チーズケーキプレーンです！」

『(来たっ！)ありがとうございま～す』

目の前のテーブルに置かれたプレート。
その上には、待ちに待っていたチーズケーキが二種類。
コトンとテーブルの上に置かれ、チーズケーキは美味しそうで久しぶりのスイーツにテンションが上がる。

『(ミクルさんが、言ってた通りだ)美味しいそう！食べよ食べよ！』

「ええ！」

「『いただきます』」

コーリンさんにホークを渡し、一口サイズにチーズケーキを切って口に入れた。まずはチーズケーキの方で、コーリンさんはレアチーズケーキの方を一口。

「『～～～～！！』」

美味しいっ！！
目の前の向かいの席に座るコーリンさんを見れば、彼女も同じように目をキラキラさせていた。

『(これは、今度ミサキを誘おう！)』

きっと、ミサキも気に入ってくれる。

──────────

『とっても、美味しかった～！！』

「そうね！また、来たいと思えるお店だったわ」

ケーキを食べ終え、予定通りショートケーキとチョコケーキをテイクアウト。クロノとミクルさんへのお土産だ。

コーリンさんとは、途中まで帰路が同じで並んで帰っている。

『あの.....』

「何かしら？」

ずっと、思ってた事を緊張しながら言おうと口を開いた。

『も、もし良かったらなんだけど.....また、コーリンさんと行きたいなって思ってて』

「！」

『お店で会えたのも、何かの縁だし.....コーリンさんさえ良ければ、友達になってほしいって思ってマス』

お友達になってほしいって、いつの時でも緊張する。
チーズケーキ食べて、話してた時に「また、来たいなぁ」って思ってた。

『あ、えっと、嫌だったらいいんだけど.....』

「嫌なんて言ってないわよ。私もまた行きたいって思ってたの。貴女だけじゃないわ」

『コーリンさん......！』

それは、友達になってくれるってこと.....だよね！？
コーリンさんを見れば、ちょっぴり視線を外されながら、頷いてもらえた。

『よろしく、コーリンさん！』

「私の方こそ、よろしくね」

『はいっ』

高校一年生、素敵な友達ができました。

　