◇ソウルブラスト �� ページ27
「ただいま」
『こんにちはぁ〜......って、何アレ？』
「お帰り〜、ミサキ、カサネちゃん」
『ただいま〜』
アルバイトだった今日。
カードキャピタルに向かう道で、下校中のミサキと偶然一緒になった私。そのまま二人で、カードキャピタルに(帰って)来た。
来て早々、視界に飛び込んできたのはシンさん。
少し汚れながらも何かを用意していた。
気になるテーブルがあるが、ミサキは無視してカウンターに置いてあるエプロンをつけ、お店を手伝う準備をしている。
「ちょ、ちょっと、ミサキ。少しは反応してくださいよ。反応したのカサネちゃんだけじゃないですか」
「.....何？」
「これですよ！これ！スタンディングファイトテーブル(仮)！かっこいいでしょ？」
『(仮)ってのがなかったらかっこ良かった』
(仮)でかっこ良さが半減だよ。
暫定ってことなの？
「椅子がなくなっただけじゃないの？」
「身も蓋もない。いや、このテーブルはね。カードファイトをよりスリリングによりスピードアップしてくれる魔法のテーブルなんですよ」
『魔法のテーブル.....』
「おお！！かっこいい！！」
「模様替えしたんだ！」
学校帰り、来店した森川と井崎がスタンディングファイトテーブル(仮)を見て、盛り上がっていた。
「じゃ、そのテーブルでカードファイトするのは....！」
「俺、一番！！」
今、来た森川といつの間にか来ていたカムイが、新しいテーブルでファイトすると言っている。
ここ最近、カムイがよくこのお店にくるようになった。
エミちゃんが来るのは勿論、アイチもいるからかな？
「いやぁ〜、丁度良かった。........新しいテーブルのカードファイトの一番乗りは森川カツミ君と葛木カムイ君にお願いします！いやぁ、こけら落としにはベストな対戦ですね〜！」
「さあ、俺様が相手してやるぜ！ありがたく思え！」
「喧しい！それは俺のセリフだ」
テーブルに立って、二人がファイトを始めた。
スタンディングファイトテーブル(仮)での初ファイト。
勝者は、カムイ。
だが、いつの間にか言い合いになり、店内が煩くなったため、ミサキがカムイ達を怒った(一睨み付き)。
『(勝者.....ミサキ)』
このお店ではミサキを怒らせたらダメ。
絶対ダメ。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年6月22日 22時
