◇孤高の騎士 �� ページ25
多分、エミちゃんの事だと思う。
アイチは女神が誰かわかってない。
私も名前言われずに「女神」って言われたら「え？？」ってなるよ。
「良くわからないけど、ヴァンガードファイトやれるなら」
戸惑いつつも、アイチはカムイからのファイトを受けた。
グレード3を使ってみたいって気持ちがあったんだろう。
まあ、何事も経験だしね。
「「スタンドアップ.....！ヴァンガード！！」」
──────────
二人のヴァンガードファイトの結果は、カムイがアイチに勝った。けど、いい経験ができたファイトだった。アイチはグレード3を山札からひいてライドできたし.....、使えて良かったと思う。
そのまま、使えずに終わる可能性だってあったしね？
その後、アイチとカムイは30戦ものファイトをした。
すごい集中力と精神力。
全てのファイトで勝ったのはカムイだったけど、時よりカムイはアイチに追い詰められていた。アイチのデッキにはグレード3が一枚しか入っていない。
アイチのデッキが完成してたら、カムイが負ける可能性だってあった。それも、カムイは気づいているけど、アイチの方は気づいてないね。
自分がちょっとずつ強くなっていることにも。
確実に一歩一歩成長している。
「先導アイチ。負けたんだ。約束は守ってもらうぜ」
「はい！カムイさん！」
立ち上がって、カムイの名前にさんをつけるアイチ。
あ、うん違うねぇ。
「違う！さんはどうでもいい！」
「え？」
「め、女神は俺がもらうからな！」
「あの、その女神って？」
「ほ、ほら！昨日店に来た....」
「え？」
カムイの言葉に全くわからないという表情のアイチ。
そこに、ナイスタイミングでやってきた彼女。
「アイチ！」
ちょうどいいところにカムイの言っている女神ことエミちゃんが来た。
カムイはエミちゃんをみて、顔をデレデレさせている。本当に分かりやすいなぁ。
「アイチ、またここだったのね！宿題は？」
「まだ.....」
仲良さそうに話す二人をみてカムイが怖い顔をしてアイチをにらんでる。話してるって言ったって、あの二人兄妹だからね....。
それを見ていたミサキがネタバレをする。
しかも、カムイに聞こえる声で。
もう色々、勘違いしてるのも面倒くさいことになると思ったんだろう。
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2023年6月22日 22時
