【鬼滅の刃】そこで見つけた六花ノ景色 (ページ11)

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第3話　一難去ってまた一難③ ページ11

「待てやガキィィィィィ！！！！！」

『......っ.....(しつこいよ、このよくわかんないヤバイ奴！！！！)』

こんにちは？
いえ、今の時刻は夜だろう事は余裕のよっちゃんでわかる。こんばんはだ。めちゃくちゃ暗い真夜中の山を少女一人独走中である。今まで出した事があるだろうかというほどの全力疾走。酸欠になって倒れたら終わりだというのを理解している。

『(あのヤバそうな見た目の奴のせいで小芭内さんがいる屋敷の場所がわかんないしっ！！)』

それもこれも私を売ろうとしたあの女の人と私の事をお金目的で誘拐した人達だ。それと今現在ひたすら私を追いかけているヤバイ奴である。あれ、絶対人間じゃない。それはわかる。なんなのかはわかんないけど......。気持ちは前世で見たことあるゾンビゲームの主人公(プレイヤー)である。彼らはいつもこんなにもヤバイ恐怖を感じてたんだね、リアルにヤベェ。

『(小芭内さん、大丈夫だろうか？)』

売られそうになって一日。
誘拐されて縄でぐるぐるにされて身動きが取れなくなって、二日。からの逃げ出した先でまたしても誘拐で一日。夜は危ないと言われたが一刻も早く帰りたくて夜の森を走った。危険だって事は前世から知っているけど、それでも何かヤバイ感じがして......。今思えば、小芭内さんから私を離すためにあの日、屋敷を連れ出されたのかな？小芭内さん、木の柵簪で削ってるかな......。もし屋敷について小芭内さんが座敷牢から抜け出せたら一緒にそのまま逃げよう。

『【その前に私が死ぬかもだけど！！！】』

「待てガキィィィ！！！」

『【待てと言われて待つ奴はいないでしょ！！常識だよ！！】』

叫んでても声でないから伝わってないだろうけど、私の口は悪い。見た目のことあーだこーだ言ってた人達には悪いけど、口は非常に悪いと思う。前世の記憶があるからなのか、誘拐されたからなのか......。前世からだな！

『(追い付かれたら非常に悪い。あるあるだとこれは食べられちゃうパターンだよね.....)』

うっわ、マジでヤバ。
ずっと走っていて、足の所々が擦り傷だらけだし体力もなくなってきた。だが、ここで殺されるわけにはいかない。

なんとしても生き残る！
山菜採って生きてきた私(転生者)をナメんなよ！！

　