story.11 ページ13
『ねえ、蜂楽君』
「なーに?」
『さっきの事なんだけどさ、私と一緒にいたいっていうのは......』
勘違いとか自惚れだったら恥ずかしいなぁと思いながら、でも多分きっと......多分きっと(二回目)、私の考えている意味であっているのだろうと思い、意を決して聞くことにする。もし、これで間違っていたら穴に入りたい。
『その......』
「俺、彗ちゃんが好き!女の子としての方だよ」
『あ、だよね。間違ってなかったか』
間違ってなかったから恥ずかしい思いはしなくてすんだけ、他の問題が出てしまった。
「彗ちゃんと初めて会った時に一目惚れしたんだ」
『!』
「さっきのは″好き″の方の告白で一緒にいてほしいって、彗ちゃんに告白した」
初めて会った時に一目惚れ......。
初対面は水鉄砲持っての出会いだったけど、そこに惚れる要素があったんだ.....。
隣の彼は私の前に座り込んで、私の表情を伺っている。
私の事を好きで告白してくれて......。
『あのね、蜂楽君』
「うん」
『私ね、君の事何にも知らなくて会ったのも二回目』
「........」
『だから、友達から始めるってダメかな?』
「!」
前世も今世も好きになった人なんていなくて、告白はされるけどそういう時は勉強だったり......方向音痴過ぎてそっちに手一杯で断ってた。
『君も私の事知らないでしょ?あ、ダメなら────』
「それでいい!」
『お?』
「彗ちゃんに俺の事もっと知ってもらって、好きになってもらうから!!」
『!』
「それに告白断られても諦めるつもりなんてなかったし」
『え?そうなの?』
「うん」
彼、最初から諦めるつもりなんてなかったのか......。
.........あ、いや違うか。
私はさっき彼に言った事で訂正しないといけないことを発見してしまった。
『あ、ごめん一つ訂正』
「?」
『君がサッカー好きってのは知ってた』
「俺もあるよ!彗ちゃんの笑った顔すごく好き!」
『っ.....!それは君の発見じゃないかな?』
顔面偏差値が高い人からそういう事言われると驚く。
「照れた?」「照れてない」と当てられそうになったので、視線を動かした。あ、これ逆効果だ。
「彗ちゃん!俺を見ててね!絶対に好きになってもらうから!!」
『........楽しみにしてる』
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ミホ(プロフ) - 他のブルーロックキャラとの絡みが見たいです。更新ってまだされませんか? (3月4日 21時) (レス) @page33 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2023年1月17日 20時