story.9 ページ11
『なれた、高校生!』
中学を卒業した私は、高校受験に受かってこの春から人生二度目の高校生になった。昔からの方向音痴は何年たっても良くなることはなくて......、良くもならず悪くもならない。
ただ、一流のエゴイストから「お前は一流の方向音痴だな」と呆れながら言われた。
すみませんね、何年たっても治らなくて.....。
『.........ここどこだろ?』
高校生活に慣れ始めた頃。
学校から家までは一流の方向音痴の私が、めちゃくちゃ頑張って帰るようになった。ただ、風邪とか体調が悪いとムリで凛ちゃんかアンリさん(車の免許取っていて、独り暮らしを始めた)、お母さんにヘルプを求めなければならなくなる。過去に経験済みだ。
今日も大人しく帰ろうと歩いていれば、ほんの数分で知らない場所に着いた。場所は河川敷で、「やらかしたな」と遠い目をして思った。
『(河川敷にいると、前世でみた超次元サッカーアニメを思い出すなぁ.....)』
彼らも河川敷で、サッカーの練習してたしね。
ちょっと周辺を散歩して、方向音痴に頼って家に帰るか.....と考えて踵を帰そうとした私に、後ろから声をかけられた。
「見つけた.....!!!」
『え?』
「見つけたっ.....!!!!」
『(見つけた......?探されてた、の.....私.....?)』
ぎゅっと手首を掴まれて、振り返れば目の前にはジャージ.....、凛ちゃんがサッカーする時とかに着ている雰囲気の服。
「ねえ、君!」
『う、うん.....?』
「俺と一緒にいて!!!」
『..............ん???』
えーっと....?
どういう事なんだろーか??
振り返った私の手を目の前の少年は離さなくて、逃がさないぞ!って感じの圧も感じる。
名前も知らないし、驚きと戸惑いが大きくて、凛ちゃんが「突然変な事を言ってきて、手とか掴んで離してくれない目がヤバい奴がいた時は全力で逃げろ」と冴さんからは、「防犯ブザー、お前は持っとけ」と防犯ブザーを貰うと共に注意をもらった。
彼は、そういう注意されるような人達とは違う。
どちらかというと凛ちゃん達と同じ感じ.....。
てか、ブルーロックで見た覚えがあるような.....?
『一緒にいる?』
「うん!」
『君と?』
「俺と!」
『私が?』
「君が!!」
フム、とりあえず......、帰るのはしばらく先だな(確信)。
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ミホ(プロフ) - 他のブルーロックキャラとの絡みが見たいです。更新ってまだされませんか? (3月4日 21時) (レス) @page33 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2023年1月17日 20時