◇朝と遅刻と恋の始まり ページ2
真波山岳side
『あれ?真波だ。おはよー!』
「おはようございます〜!湖羽先輩!」
いつものように一、二時間目は山に登り、遅刻して学校に向かう途中の道に見覚えのある人がいた。箱根学園の制服を来た女子生徒、先日会った湖羽先輩。
『遅刻?.....もしかして、山登ってたとか?』
「わかります〜?登りたくなっちゃって....!」
『尽八の言う通りなんだね?』
クスクス笑う湖羽先輩。東堂さんから俺の遅刻の事を聞いていた様子。たしか、一年の頃からの友達って言ってたっけ?東堂さんが俺と先輩が会った日からうるさいぐらいに言ってきたから覚えていた。
俺の初恋の人。
名前だけ知っていて、バレーをしてるって事しか知らなかった女の子。どこまでも翔べそうな雰囲気をもつ彼女に俺はずっと恋をしている。一目惚れ。
恋なんて無縁で俺には何の関わりもないと思ってた感情。でも、あの日湖羽さんに出会った事でこの感情を知った。
自転車で遠くまで出かけ、その帰り道俺は熱を出して倒れた。その時、助けてくれたのが湖羽先輩、千歳先輩。出会った女の子は、俺よりも年上で彼女の回りには白い羽がふわふわと舞っているような柔らかな人で、一目見てどこまで翔べそうな人だなと思った。見惚れてしまった。
「先輩はどうしたんですか〜?」
『ん?ああ、私は....寝坊』
「先輩がですか〜?意外ですね?」
『よく言われる。私だって、ビックリだよ....!朝起きたら、目覚ましが鳴らなくて、モーニングコールが千歳の声....怖ッ.....』
「千歳先輩とは一緒に来てないんですか?」
『今日、千歳日直だったから。私を置いて、先行ったの』
あの頃から変わらない先輩。
彼女からもらった羽のストラップは携帯に付けている。
約束だから。
いつか、俺の走りをこの人に見てもらうと約束をした。
『君も翔べそう』だと微笑んだこの人にまた逢いたくて.....。
とても、嬉しそうに楽しそうな笑顔を浮かべた彼女に自分の顔が熱くなって、今度は心臓が苦しくなった。きゅっと締め付けりるような痛み、でも何故か嫌になれなくて山を登ってる時の.....、生きてるって時の苦しさとは違う....。
目の前の彼女を見ているとより一層苦しくなる。
体が熱くなって、指先まで赤く染まりそうで.....。
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夏菜沙(プロフ) - できるだけそうなるようにする予定です!楽しみにしていただけると嬉しいです!! (2022年11月17日 1時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 前と同じような展開にはなりますか? 誰とは言いませんがあの2人のカップルが好きだったんです!そして僕とのアドバイス的なのも好きなんです! (2022年11月16日 19時) (レス) id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - 最初から新しい話をいれています。リメイクは間違えて付けてしまいました!気づかせてもらいありがとうございます! (2022年11月16日 17時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - どこからリメイクしました? (2022年11月16日 9時) (レス) id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
夏菜沙(プロフ) - ありがとうございます!更新できるようにがんばります!! (2022年9月1日 21時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年5月1日 14時