◇梟谷のマネージャー ページ5
「二人とも孤爪君の事よく知ってるよね」
「付き合い長いからなぁ」
『大晦日とか過ごしてたからなぁ〜。分かるようになった』
バレー初めた当初はこの二人に会うなんて思わなくて、二人と過ごすなんて思わなかった。仲良くなるなんて、思わなくて。ホントに奇跡みたいだよね。
エスカレーターに乗り、三階のスポーツ用品店に向かう。私、研磨、クロ、千歳の順に並んでエスカレーターに乗って向かう。若干、何で千歳と離れたのかは謎だ。クロか？クロが意図的にか？これに何の意味があるんだ？？久しぶりの研磨とゆっくり話せって？こんな事しなくても話すのに？？
ｸﾞﾗｯ。
『！』
前に乗っていた人の体が揺れ、私の顔に影がかかる。なんだなんだ？？と思いながらも後ろに倒れてきた体を支えるために、足に力を入れて踏ん張る。
「大丈夫、湖羽？」
『大丈夫....！ありがと、研磨』
少し揺れた私の体を研磨が支えてくれた。チラッと見た研磨の腕はプルプルしていて、すぐに体勢を立て直した。研磨もうちょっと力つけた方がいいのでは？私、心配だよ。力弱い私が言うのもアレだけど。エスカレーターから下りて、私が支えている人に慌てて声をかける。
『大丈夫ですか？』
「はい、大丈夫です。....ありが────」
そこまで言って私の顔を見て固まった女の子。同い年ぐらいの女の子だよね？と思いながら、私も彼女を見て固まり、驚きながら声をあげた。
「湖羽ちゃん！？」
『雪絵っ！？』
前に乗っていて、私が支えていた人物は梟谷学園高校に通う男子バレー部マネージャーの白福雪絵だった。雪絵に気づいた千歳が声をかけて、ここにいる理由を聞いている。
「雪絵ちゃんが何でここに？」
「今日はかおりとテーピング用のテープの買い出しに〜」
『かおりと？』
近くにはいないみたいだけど、かおりと来ているのだろうか？
「そう、湖羽ちゃん達は〜？」
『私達はスポーツ店に千歳のテーピング用のテープと研磨のバレーシューズと......クロはなんか買いにきた』
「俺だけ適当なんですけど.....」
『だって、クロの買い物知らないんだもの』
研磨のバレーシューズの方がメインだと思ってたから。雪絵もスポーツ店に用事があることを知った私達は一緒に行くことにした。かおりとは、お店で待ち合わせをしているとのこと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます！嬉しいです！ (2022年10月1日 0時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
奈々ミン - この作品一番好きなのでこれからも、頑張ってください！ (2022年3月19日 16時) (レス) @page42 id: d49fa68ddd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2022年3月10日 11時
