◇梟谷の無表情セッター ページ29
「久しぶりだなぁー！湖羽ー！千歳ー！」
『お、木兎』
「木兎君、こんにちは」
やっくん達と話していれば、相変わらずテンション高めのミミズクヘッドが走ってジャンプしてやって来た。この展開前にもあったよね？去年はすごいスピードで駆け寄ってきた木兎をかわしたっけ？「ヘイヘイへーイ！！」と来る木兎の後ろに「木兎さん、落ち着いてください」と無表情かつ冷静な青年が見えた。
『.....一年生？』
「はい。梟谷学園一年の赤葦京治と言います」
『あ、私は美園湖羽って言います。箱根学園二年です』
思った通り、木兎の後ろから現れたのは梟谷学園のセッター、二年生で副主将を任された冷静な木兎のお母さんだ。アニメだと一年生でまだちょっと中学生ぽさが残ってるけれど、イケメンである。顔整ってて絶対にモテんな。木葉よりモテる。絶対モテる。
「おい！美園、お前今俺がモテないとかそんな事考えなかったかッ！？」
『え、何で分かったの？？』
「本当に思ってたのかよッ！？」
どこから聞き付けたのか、私が木葉が赤葦よりもモテない事を考えていたら何故かバレた。別に木葉がモテないとは言ってない。赤葦よりもモテないと言っただけだ。
『.......赤葦に人気取られた？』
「何でそんな事もわかんだよｯｯ！？」
『え、ホントだったの？』
「勘かよッ！」
マジらしい.....、マジかぁ。
木葉と話をしていれば、千歳は赤葦と自己紹介をしていた。研磨達は春先に練習試合を既にしていたので面識ありでお互いのセッターの実力とチームの実力を把握済みだ。
「俺、御二人の試合、去年観たんです」
「『え！？』」
「中学の時もバリボーのインタビュー記事読んでて」
「(チェックされてたの？)」
「美園さんが木兎さんとは違って、注目される事を嫌ってる事が分かりました.....」
『え、バレた？！』
あんまりバレた事ないんだけど、初対面の人にバレるとは.....そんなに分かりやすかったのか？
「わかりづらいと思うよ？湖羽....、そういうの隠すの上手いし.....」
『ホント？じゃあ、赤葦は────』
「試合の時の木兎と比較したんだろ？」
「それ、多分あってるよ」
『？？』
クロと千歳の言葉に研磨は何か納得したような表情。私と木兎は意味が分からず、お互いに顔を見合わせて「？」と頭に出していた。
◇今更な事に気づくのは.....→←◇赤ジャージの音駒の″脳″
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夏菜沙(プロフ) - コメントありがとうございます！嬉しいです！ (2022年10月1日 0時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
奈々ミン - この作品一番好きなのでこれからも、頑張ってください！ (2022年3月19日 16時) (レス) @page42 id: d49fa68ddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2022年3月10日 11時
