◇強敵と北川第一 ページ34
そんなこんなで迎えた夏の大会。
暑い日差しの中、私達にとっては、中学最後の大会が始まろうとしている。
「あ！湖羽ちゃんと千歳ちゃんだ〜！」
「『ゲッ.....及川(君)』」
「「ゲッ」って何！？傷ついたよっ！？」
「他校に迷惑かけんじゃねぇぇっ！！！」
爽やかイケメンで北川第一のジャージを着た及川徹と久しぶりの再会。思わず「うわっ、面倒臭い人が来た」と思ってしまって、表情にも出てしまった。二人そろって。まあ、すぐに及川保護者の岩泉がダッシュで来てくれた(ツッコミとして跳び蹴りかまされてたけど)。
『こんにちは、岩泉』
「久しぶりだね！たまに連絡とるぐらいだもんね」
「おう！」
「え！？千歳ちゃんと岩ちゃん連絡とってるの！？俺との連絡は二人ともスルーなのにっ.....！？」
『いや、だって及川しつこいんだもんよ。それに完全に返してないって事はないじゃないか』
「遊びの約束しても全部断るじゃん！」
『及川が誘ってくる日だと私達部活なんだよ』
「それはしょうがないですねｯｯ！！」
「逆ギレ！？」
ギャーギャー騒ぎだした及川を放置して、私達は邪魔された岩泉との挨拶をし直した。北川第一も県大会の試合があり、来ていた。勿論、千鳥山の男子バレー部である夕も来ている。
「いつも悪いな、このクソ野郎が」
「ううん、気にしないで」
『いつもの事だしね』
「三人とも酷ｯｯ！！」
「いつから岩ちゃんと仲良くなってるんだよ〜！！俺も仲良くなりたいっ！！」とブーブー言っているのを無視。漫才みたいなやり取りをして、女子に黄色歓声を浴びている及川を引っ張って行く岩泉にお疲れ様です！と頭を下げて、私達は待機場所に戻っていく。
「県大会だもんね、いるよね」
観覧席にもたくさんの観客。
他の学校の人や高校の人達も来年の一年生を見るために先輩達が来ているのだ。
『若利もいるみたいだよ』
「西日ちゃんも、天内ちゃんも」
『彼女も勝って来てるんだ。強敵ばっかり。楽しみ.....！』
一つしたの後輩である天内叶歌ちゃんも試合で見かけるし、宮城県って、すごいバレーの強敵ばっかりだよね。ワクワクもウキウキも止まらない。
確か、呪い祓う漫画も宮城県にすごい人物多かったよね？
もう随分前だからちょっと記憶薄れてるけど.....。
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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます！直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (
レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス？？ (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏菜沙 | 作成日時：2021年8月25日 19時
