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◇転生セッターの前世の話 ページ31

榊千歳side



転生したと気づいたのは、私が小学生の時。

幼馴染の大地との帰り道でだ。時々、「あ、この体育館見たことある」や「澤村大地....どこかで.....?」となっていたから、記憶を思い出した時を納得した。前世で観たことあったから見覚えがあったのかと。

前世では受験生であったJKで、嫉妬深い知らない女性に刺されて死んでしまった。あの日はハマっていたスポーツアニメ・ハイキューの漫画の発売日でルンルンで本屋に行く途中だった。なのに「あんたが、私の彼を奪ったんでしょ!!この泥棒ネコッッ!!」と良く分からない事を言われながら、ぐさりと刺されてしまった。



「(は???)」



刺された私は訳が分からず、自身のお腹に刺さったナイフを見ていた。いや、本当にこの人誰だよっ!?初めましてな人なんだけど??私、彼氏なんてとってないし、付き合ってる人もいねーよ!!てか、これから推し(夜久衛輔)に会いに行くのにふざけてんの??

次第に私の周りは血だ赤く染まり、「ああ、助からないんだな」って、「もう無理なんだね」って重くなる瞼を感じながら思った。



「(最後に......ハイキュー....春高.....観たかったな.....)」



そう思ってから、暗くなる目の前。
私は瞼を完全に閉じたんだなと思った。






──────────






転生してから憧れていたバレーを初めて、ワクワクしながらバレーの練習。私がバレーにハマった瞬間は、大地へのトスを打った時。ドシャット、心にハマった気がした。そして、中学は千鳥山。西谷夕が通っていたとされる高校に入学した。

桜が綺麗に咲いていて、その中に一人の少女がいた。
新品の制服に黒髪。
瞳は紫色で目を引く美少女だった。
何故か目が放せなくて、じーっと見つめていれば、彼女の方も私を見て......、



「『ハッ!)......!!』」



察して気づいた。
この子は私と同じ人だって。



その子は「美園湖羽」。私の親友であり、私と同じ転生者で前世の記憶を持っている。中学に入ったその日に出会った友達は、私と同じくらいのバレーバカだった。可愛くて、たまに男っぽい話し方。バレーボールが好きで努力化、才能もある女の子。自慢の友達だ。

湖羽にトスをあげるのは誇りで自慢。
絶対に譲れないポジションで、盗られたくない位置だ。
そんな彼女は今、こんな風に呼ばれている。



 

◇異名の二羽→←◆設定



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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます!直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス?? (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月25日 19時

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