◇一瞬で引き込まれる世界 ページ25
先ほどの話を千歳にしたら、丁度男子の試合しかも木兎が出る試合を観ることに最初からなっていたらしい。なんという偶然。千鳥山女子バレーボール部全員で木兎の試合を観に行った。
『すご.....』
「間近かでみると迫力が違うね」
楽しそうにバレーをする木兎。
でも、彼がバレーにハマったのは確か高校からだったような.....?
『うん。流石将来....エース&全国五本の指になる選手だね』
「腕もげそう」
『若利の時もそれいうよね』
「実際、腕もげそうじゃん」
『まあね』
もげるっていうか木兎の場合ふっ飛びそうだけど。
今のところストレートばっかりだけど、木兎は肩が柔らかいからこの先クロスも打つようになるよね。
『なんか、人のバレーを観てるとウズウズして、バレーしたくなるよ』
「分かる」
早く練習して、上手くなりたいって気持ちが強くなる。
──────────
木兎の試合が終わった。客席にいた私達を見つけた木兎はこちらに手を振りながら、近付いてきた。
「ヘイヘイヘーイ!!見てくれたのか?!湖羽!」
『うん。丁度、木兎の試合をみることになってたらしいんだよね』
私達も木兎に駆け寄り、「お疲れ様!」と声をかけた。
「そうなのか?そっちは湖羽のチームのセッターだろ!」
「榊千歳です。よろしくね、木兎君!」
「おう!よろしくな、木兎光太郎だ!あ、そうだ!どうだった俺のスパイク!かっこよかったか?!」
『勿論!かっこよかった』
「すごい威力だったよ」
「ほんとか!!?やっぱ俺最強!!ヘイヘイヘーイ!!」
テンション超絶高いな、木兎。私達の試合時間が間近に迫ったため、千歳は急いで木兎と連絡先を交換。
「(湖羽が遭遇するとこにより、私のアドレス帳の中にハイキューメンバーの連絡先が増えていく.....」」
『(それ、私もだよ.....)』
アイコンタクトで会話。
それは私も思ったよ。
何となく、目の前にいる木兎を見て、口を開いた。
言うつもりはなかったんだけどさ。
『木兎は、きっとこれからもっとバレーが楽しくなるよ』
「!......そうか〜?」
『うん。きっとハマるよ。私みたいにね』
私がハマった瞬間は、あの時、初めてレシーブを返した時。
そんなワクワクが溢れてくるような、目の前がキラキラになる瞬間が来るよ。
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夏菜沙(プロフ) - 教えてくださりありがとうございます!直させていただきました。 (2022年4月12日 10時) (レス) id: 6b5f9c4200 (このIDを非表示/違反報告)
綴(プロフ) - フォーカーフェイス…ポーカーフェイス?? (2022年3月21日 12時) (レス) @page15 id: cfde1fd93c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2021年8月25日 19時