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◇後輩の成長は早いもの ページ37

私の心に変化のあった文化祭。

高校最後の文化祭というイベントも無事に終了した。
優秀賞をとったのは、私達のクラスで食券無料もゲットできてハッピーでした!

チラチラと雪の降る日が多くなり、登校も大変になってきた今日この頃。12月になり、春高まで一ヶ月をきってしまった。



『ユース合宿、棗が呼ばれてるんでしょ?』

「そうみたい。後は、今年活躍した駿河ちゃんも」

『後輩の成長は嬉しいけど怖いねぇ』

「わかります」



二人ウンウン頷きながら、教室でダベる。
今年のユース合宿は、影山と宮侑と佐久早、星海が来るはず、それで影山に宮が何か言って、影山の心境が変化するんだよね。

ツッキーは、鷲上先生のところの合宿。
日向が突撃するんだよね。

無茶苦茶だけど、バレーへの熱があるってこと。
何か掴むといいねーとは思う(実際掴む)。



「湖羽、千歳」

『お、尽八!おはようー』

「おはよう、東堂君」



登校してきた尽八に挨拶をする。
着々と登校してくるクラスメイトや窓の外から見える生徒を眺めながら話を続けた。日常の一コマと化しているこの当たり前の風景も少し前まで二次元で、私達がみることはなかった。



「何の話をしていたのだ?」

『後輩の成長が怖いって話』

「なるほど!それわかるぞ」

「泉田君達のこと?」

「ああ、三年生追い出しファンライドでの成長は凄まじかったからな!だが、山神である俺は負けなかったがな!!」

『雪ちゃんも泉田もかっこよく成長してたよねー』

「そうだねー!早いよ、成長は」

「俺達もそう思われてたと思うぞ」



しずれ先輩達にも後輩の成長が嬉しいとか思う時があったのかな?それなら、嬉しい。



「まあ、私達が成長しているなら、西日ちゃんや橋下ちゃんも強く成長してるね」

『それはそれで燃える!』



夕達だって、今もたくさん練習しているだろう。
どこの高校もこの先の春高や大会に向けて、ひたすらボールを打って、拾って、走って、返して、バレーの基礎を練習している。



「クスッ)今から試合が楽しみでしょ?」

『とぉーぜん!』



優しく微笑まれ、千歳に見とれている尽八を横目に私は気合い充分であることをアピールする。

楽しみでない時なんてない。



『ワクワクするよ!バレーしたいっ!!』

「「だと思ったよ(ぞ)」」

 
 

◇悪夢→←◇ツマズイテモ



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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年12月25日 19時

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