排球部エースは転生少女《８》 (ページ3)

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◇名前呼びページ3

名前で呼ぶことがそんなにも驚かれるとは.....。尽八達の時はすぐに名前呼びになったからなぁ。中学生のコミュニケーション能力高い。嬉しそうにニコニコ笑顔になる真波。山岳って呼んでこんなにも喜んでくれるとは......、恥ずかしくなってさっと視線を逸らした。

『じゃあ、山岳』

「！何ですか～？」

『課題やろっか』

「はい....」

終わらせるもの終わらせないと単位足りなくなっちゃう。只でさえ、この少年は遅刻しまくってるんだから。

「終わりました～！」

『おお！やったね！』

課題を終わらせた真波は嬉しそうに報告してくれた。「見てくれてありがとうございました～！」「いいえー」と返した。椅子に座る真波の頭に片手をおいて撫でる。ビックリした彼がこちらを戸惑いつつ、見上げてきた。

『頑張りました！』

「！」

『テストまでもうちょっと、また頑張ろうね？山岳』

「次も見てくれるんですか、湖羽先輩？」

『え、違うの？私はテスト前日までやるのかと....』

「いいんですか？」

『私は全然いいよ！真波はなんか、予定あった？』

「ないです！」

てっきり、テスト前日まで一緒に勉強すると思っていたので、真波の言葉に一瞬びっくりしてしまった。自分だけそう思ってたのか、恥ずかしい～と思ったが改めて予定を聞くと予定はないらしいので一緒に勉強ができる。嬉しいなぁ。

『帰ろっか！』

「駅まで送って行きますね！」

『いや、大丈夫だよー』

「俺が送りたいだけですから！送らせてください！」

『......なら、お願いするよ』

「はいっ」

ニコッと笑ってお願いする。真波は嬉しそうに笑って、「玄関前で待っててください」と言って先に教室を出た。自転車を取りに行ったんだろう。ゆっくりと一年生の教室を出て、玄関へ。靴を履き替え、玄関前で真波を待っていると少しして、真波が来た。

「湖羽さ～ん！帰りましょう～！」

『うん』

真波の元に歩いて行き、校門を出て駅に向かったのだった。

　

　

　

　

　
　

『真波山岳って、君にぴったりな名前だよね』

「そうですか～？俺もこの名前気にいってんるんですよね！」

『(前世から思ってたけど)″山岳″って名前、カッコいいよね！』

「！(っ不意打ち.....!!)」

　