◇いよいよ、文化祭当日！ ページ18
文化祭当日。
「に、に似合ってるっ！」
『その言い方だと似合わないと思ってたと思われていたみたいに聞こえるよ？』
「いや、想像以上に湖羽が可愛くなってて驚いたの」
『そう？』
「うんうん！」
梟谷と音駒との練習試合も終わり、時間が過ぎるのは早いもの。あっという間に文化祭当日である。メイド・執事喫茶なので、接客係はメイド服と執事服を着ている。私の着ているメイド服はロングスカートで上品な感じである。髪は団子でアップにしてカチューシャを付けている。クラスの女の子達に少しだけナチュラルにメイクもされていたりする。靴もうちばきではなくてメイド服に合わせている。
『桜良も衣装似合ってるよ』
「似合ってるかなぁ、メイド服」
『可愛いよ』
「ありがとう」
桜良は、裾と袖の長い大人っぽいメイド服。
レトロな感じの衣装で私とはデザインが少し違う。被服部の女の子達すげぇな.....である。
「ワッハッハッ！どうだ！？この衣装」
『似合ってるよ』
「うん」
「だろうだろう！！やはり、美形である俺は何でも着こなしてしまうな」
『ソウダネー(本当の事なのがなんともなー)』
「うるせェなァ....東堂」
衣装に着替えてきた東堂と荒北。
相変わらずなテンションの東堂とそれをうざがる荒北。
「東堂と荒北も少しデザインが違ってるね」
「ああ！」
黒の衣装は同じだけど、蝶ネクタイだったり、ネクタイだったりスカーフだったりとバリエーション豊か。尽八はスカーフで荒北はネクタイである。カッコいい二人がいるので女子がキラキラした瞳で見つめている。分かるカッコいいのはものすごく分かる。その近くにいる私.....、震えそう。
『目付き悪いのに似合ってる....！』
「目付き悪ィのは関係ねーだろうガ.....！！」
怒鳴りながらも着こなしている荒北。
クソ、イケメンである。
赤葦やクロも着たら間違いなくかっこよくてキャーキャー言われるだろう(確信)。宮ツインズのところとかも執事のかっこしたら間違いなくキャー！と言われると思う。人気あるし、及川もかなぁ。見てみたい気もするけど.....。及川はうるさそうだ。
それに今年はアレを取りたいしね。
絶対に取りたい！
「目指せ！優勝クラス、No.1だな！！」
「投票で決めるんだよね、一番人気なクラスを」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏菜沙 | 作成日時：2022年12月25日 19時
