◇情報が回るのが早い ページ15
「フライング一周!」
「「「「「「『はいっ!!!』」」」」」」
梟谷との試合。負けた私達、箱学はペナルティのフライングをしていた。ペナルティをこなしたら、菊乃からスクイズを受け取り、休憩をとった。
「なぁ、湖羽」
『何?』
「お前、この間恋愛についての話してたじんよ?」
『そうだけど....』
「その後、彼氏出来たってマジ??」
『...っ....!?ケホッ、ケホッ.....』
クロの言葉にむせてしまった。
いきなり、何を言い出すかと思えば恋愛の話。
「ニヤニヤ)その反応を見ると本当みたいだな」
『その反応を見るとクロ、知ってて私に聞いてきたな....』
「君ん所のNo.1セッターが教えてくれてね〜?」
『ちとーせさ〜〜〜ん??』
「いや、教えた方がいいかと思って」
『教えた方がいいってなに?』
本日二度目の問い詰め。
うちのセッターさんはおしゃべりである。
「それに私が話さなくてもいずれバレてたよ」
『?何で』
「湖羽のことだから」
『?』
どういう意味?と首を傾げれば千歳が溜め息を付きながら教えてくれた。
「湖羽の交友関係広いし、言わなくても皆察する人はいると思って(それだけじゃないけど)」
千歳の言うとおり、バレー(ハイキュー)関係の友達や他校の知り合いは多い。あと、ライバル。私を見てるとわかるってすごいな皆。スゴすぎるだろ。←貴女が鈍すぎるだけです
「あんなにも「バレーに恋してる!」とか言ってた奴が本物を知るとはね」
『私も思わなかったよ。あの時の木兎の言葉、スッゴく心に響いた』
「?なんて言ったっけ、俺?」
『あ、忘れてるか.....』
「心に響いたよね」
『うん。あの言葉で気づけたもの』
真波の事が好きってさ?
「木兎さんって、カッコいい時ありますよね」
「そ、そうか!?」
「「『うん/はい』」」
赤葦が多分、久しぶりに自然に誉めたので嬉しそうにする木兎。真顔の赤葦が誉めてくれると嬉しいよね。私も嬉しいもの!
「湖羽が付き合った子って前に話してくれたストラップの子だろう?」
『そうだけど、何で知ってるの?』
「東堂が教えてくれたぞ」
『尽八....』
千歳だけでなく、尽八までもが黒尾に情報提供。
これは色々伝わるのは時間の問題かな?
90人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年12月25日 19時