検索窓
今日:12 hit、昨日:32 hit、合計:18,209 hit

◇進路の悩み ページ1

美園湖羽side



「東堂さんのことは何て呼んでるんですか〜?」

『尽八』



出会った当初から、尽八呼びだ。
今さら、変えるとかは無理である。



「先輩の後輩の西谷さんのことは?」

『夕』



推しのことを名前呼びとか、マジやべぇよ!って思ってる。
最初の頃、″夕″って呼ぶ時、緊張してたんだよね〜。あと、心の中で叫んでたし。ポーカーフェイスでバレないようにしてたなぁ。懐かしい......。今もやぶられるが、前よりもポーカーフェイスは上手くなった。



「俺のことは?」

『.......真波、早く課題やって』

「......は、はい」



真波呼びである。






──────────






二学期期末テストのために真波に勉強を教えてる。
プラスで提出課題の監督もしている私。一緒にいれるのは嬉しいが毎回真波クンのテストがヤバイのはどうにかならないものかな?その度に赤点回避(赤点とることもある)している真波クンは勝負運がいいというか......。



『頑張れ、真波。君、成績悪くなると自転車乗れなくなるよ』

「は〜い」



一年生の教室。テスト期間中のため部活はなく、その代わりテスト勉強への時間へとあてがわれる。私は隣の席の椅子を借りて、真波の机の前に座る。真波、一番前の席って.....、



『居眠りしてたら、バレるね。この席.....』

「わかっちゃいますか?」

『.....寝てるの?』

「あはは〜......」



内申点に響くな.....こりゃあ....。
でも、まあうん.....寝ちゃいたくなる気持ちも分からなくもないので言わないけど、マジでやばくなったら「居眠りダメ!」と注意はする。



「先輩はいいんですか?俺の勉強みてて」

『大丈夫ー!家帰ったら、やるし....。君より成績はいいので』

「うっ.....それはそうですけど〜!」



真波が言いたいことはわかる。
進路のことでしょ?


真波の教科書を読みながら、話す。
私達三年生は今は滅茶苦茶勉強中。
バレーしたい!大学にも行きたい!なら、大学に行けば解決する話。大学卒業した後にプロにもなれるし。若利はVリーグのチームに入団するらしいのだ。

.........木兎は大丈夫、かな?



『単細胞にはなっちゃダメだよ.....。勉強で苦労する奴が何人もいるから』

「(先輩の周りにいるんだろうな〜)」


 

◇単細胞組の勉強→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
90人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年12月25日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。