◇間違い電話 ページ8
最終日、お昼ご飯が監督達の奢りでBBQであることを知らなかった烏野メンバーの日向達。
それを聞いた翔陽と夕、龍と飛雄(単細胞組みは全員名前呼びに変わった)は疲れなんて吹き飛んだのかテンション高め。
なんか、テンション上がり好きで変な躍りをしている。
『夕達、BBQ楽しみなんだね』
「湖羽も聞いた時、テンション上がってたじゃん」
「真波君に連絡するぐらいにね」
『え、ちょ何で知ってんの?!』
「見ちゃったから?」
『見てたの!?』
千歳達の言葉に恥ずかしくなって、顔を両手で隠した。私達にお昼が伝えられたのは、実は翔陽達が知る数時間前。
久しぶりのBBQに嬉しくって、尽八に「聞いて尽八!合宿最終日にBBQなの!!お肉食べれるの!!やったっ!」って連絡したら聞こえて来たのは、「良かったですね、先輩」だよ。
尽八は私の事先輩って呼ばないし、一拍おいて携帯に登録されてる番号みたら「真波」ってあって、急いで謝った。
気にしてないみたいで良かったけど、こっちからしたらクソ恥ずかしい案件だ。
「湖羽、好きだもんね!BBQとかそういうの」
「お肉食べれますもんね」
『ウ、ウン』
もう間違えないように注意しないとだ。
変な先輩って思われたよ(真波からしたら湖羽からの電話に嬉しそうにしていたと隣にいた東堂は語った.....と同時に「あ、これ俺にかかってきたはずの電話だな....」と三年近くの付き合いのある親友は理解していた)。
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烏野と梟谷の試合。
序盤、烏野の一番高いローテーションで前衛に上がってきた木兎。三枚ブロック相手に超インターに打った。三枚ブロックのさらにインターへの強打は難しく、肩が柔らかいと負担もかかる。それができるのは、木兎の肩が柔らかいから。アイツ元々クロス打ちが得意だから、肩も柔らかいんだよね。
「おっしゃあ!!見た?赤葦、ねえ今の俺の超インナースパイク見た?ヘヘヘッ」
「見ました。すごいですね」
「まぐれだけど!アッハハハッ」
「木兎、うるせえな」
『さわがしいなー、木兎は』
隣のコートで試合中の私達にも聞こえてくる大きさの声だよ。「湖羽!よそ見しないで」「ごめん」とすぐにコートに視線を戻した。
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マシュマロ。 - 月が綺麗ですねって、なんで気付かないんだろ〜〜。私も気付かない気がするけど… (2022年11月26日 17時) (レス) @page13 id: 5bbebede5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年11月20日 0時