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◇友人 ページ29

noside



一日目のインターハイが終わった。
ゴールは三チーム同率一位で箱根学園、総北高校、京都伏見が黄色のゼッケンを手にした。後から小野田達もゴールして、表彰式の間自身の学校のテントで休息していた。足もふらふらで疲れている一年生達。そんな彼らに田所はレース中に聞けなかった事を小野田に聞いた。



「小野田」

「はい」

「お前、箱学のあの二人.....山岳リザルトにいた二人とは知り合いか?」

「!」

「ナイスやおっさん!ワイも気になっとったんや。小野田君にお礼言ってきた美人とどういう関係なん?」

「え、えっと.....」



田所達が気になっているのは先ほどの山岳リザルトでの事。その近くにいた湖羽と千歳の事だった。二人の後輩と同級生のいる箱根学園メンバー(フルメンバー全員面識あり)の名前を呼ぶなり、応援するならわかる。


たが、千歳が名前を呼んだのは小野田、他校の生徒だ。三年生に面識があったとしても(箱根学園のマネージャーの従兄妹が金城で何かと話したりしていたとしても)、今年入ってきた一年生でレースも初の初心者である小野田の名前を知っていた。パンフレット等で見たのかも知れないが、それにしては小野田の表情が初対面にも関わらず彼女達を知っているような表情だったのだ。



「お二人とは中学生の時に知り合って、ととと友達です!」

「あの美人と友達!?」

「(だから、名前を知ってたのか)」



未だに二人を友達と言うのはテレる小野田。
前に秋葉原で一緒にアニメショップに行こうと誘った時、小野田は好きなアニメグッズを買いに行くためにテンションが上がっていた。そのままのテンションで湖羽達を誘ったために後から「友達でも何でもない僕が.....」と後ろ向きな考えがうまれ、慌てて今の言葉を取り消そうとしたのだが、湖羽達は「いいよ!私達も行きたかったし友達の行きたいところ何だから行くよ」「私も」と微笑まれて、心が暖かくなった。その事をきっかけに二人の事を友達と言う小野田。未だにテレてるけど。



「あの美人さん達って、誰なんすか?」

「アイツらは、箱根学園の三年、美園湖羽と榊千歳」

「箱学のバレー部だ。有名だぞ」

「美園達は、東堂の走りを見るために大会に応援に行ってたりしてるのさ。うちで多く会ってるのは、巻島だな」


 

◇ゼッケン→←◇″ありがとう″って伝えたい



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マシュマロ。 - 月が綺麗ですねって、なんで気付かないんだろ〜〜。私も気付かない気がするけど… (2022年11月26日 17時) (レス) @page13 id: 5bbebede5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年11月20日 0時

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