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BBQはお開きに、お肉や野菜を食べ終わった私達は、終わった後は各々バレーの話をしたり、学校の話をしたりと盛り上がった。
『夕、見ないうちにしっかり先輩しててかっこよかった!弟子として、レシーブの技術も上がってて誇らしかったよ(微笑』
「ぅ゛.....!!!ア、アリガトウゴザイマスッッ!!!」
「(西谷君がやられた!!)」
「(美人の無自覚怖い.....)」
『?』
「スイカいる人〜!」と雪絵達が持ってきてくれて、食堂の冷蔵庫で冷やしていたから冷たい。スイカを一つもらって、お肉食べずにスマホいじってた研磨のところに行く。彼もスイカを食べてて、翔陽と灰羽もスイカをもらって私達のところに来た。
『甘い』
「食後のデザート!」
今日はいつもよりもいっぱい食べた気がする。
大満足!
──────────
『まだまだだけどさ』
「あ?」
『半年したら私達卒業だね』
「そうだな。早いもんだぜ」
外はすっかり日が暮れて、夕方。
バスに乗り込む翔陽達のお見送りに来た私達。
山本は龍達との別れを惜しんで涙を流しているのを横目に皆手を振っている。隣で私と同じように手を振る木兎と手は振ってないけど見送りに来たクロ。烏野は帰ったらすぐに代表決定戦の1次予選。次に合宿に来るとしたら勝ち上がらないとだ。決勝戦は十月で結構あっという間。私達はそれから少したってからだ。
『春高さー、毎年楽しみなんだけど今年最後はもっと楽しみだ.....!』
「ああ、俺もだ!」
半年後には同じチームは一つもない。
メンバーが変わった新体制のチームが出来上がる。それは勿論、私達箱根学園バレーボール部も同じこと。烏野だって、スガ達が抜け、音駒はやっくん達が卒業、梟谷は木兎がチームを抜ける.....アイツ、テスト大丈夫かな?
『......でも、まあまだ半年あるんだよねー』
「夏休み開けたら、高校の行事もあってテストもあって.....」
「今だけは忘れさせてくれよおおおおっ!!」
「ピンチなんだね、木兎君」
「いつもの事でしょ」
『だね』
自分が弱いのは嫌だけど、自分より強い奴が、上がいっぱいいるの超ワクワクする。
『(同感、翔陽。私も自分よりも強い人がいると楽しみだよ)』
自分が強くなって、相手とバレーできる事も超楽しみで、バレーってすごいよね。
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マシュマロ。 - 月が綺麗ですねって、なんで気付かないんだろ〜〜。私も気付かない気がするけど… (2022年11月26日 17時) (レス) @page13 id: 5bbebede5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年11月20日 0時