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貴「え、…それって」



神「Aの隣で戦いたいって事だよね?」






一瞬だけ流れた様にも思える甘い空気は、Aの香りを纏った神威によって阻まれた。






貴「神威。お風呂上がったんだ」



神「あァ、」

神「全てにおいて女の匂いだね」



貴「神威知らなかったの?」

貴「私、女だよ」



神「そーだったんだァ」






濡れたタオル神威から受け取り、「私も入ってこよ」なんて言いながら結われた髪を解く。






黒「え、団長…!!!」



貴「あァ、そうだ黒葉君」








慌ててAの足を止めようとしたが、逆にその口を止められてしまい、飛んできた髪ゴムで頬から血が流れた。

急激に鼓動が早くなる黒葉。
そんな黒葉にクスリと笑い、言う。






貴「ここは海賊船の中」

貴「ルールなんて有って無いようなモノだし」

貴「好きにしたらいいと思うよ」






乱れた髪が男心を惑わす。
願わくば、ワザとである事を信じたい。

黒葉はソッと口元をマスクで隠した。





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作者名:み子 | 作成日時:2016年7月26日 20時

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