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神「しかしさァ」
神「使いこなせないのに何で持ってるの?」
貴「猩覚さんに持たされてるの」
神「Aは動物以下ってわけね」
Aから離れた神威は手馴れた手付きで携帯を操作する。
氷の入った冷たいお酒。
それを喉を鳴らし一口飲むと、神威がAに向って携帯を投げ渡す。
だが、画面を見るや顔をしかめるA。
貴「…なにコレ?」
神「いちを俺も持ってるからさァ」
神「念の為。ね?」
貴「…世渡り上手なガキだこと」
プラプラとした兎のストラップをつけた神威の携帯。
呆れるように液晶画面を消したAは携帯を手放すと、体を引き釣りながら布団を敷いた。
神「本当にデリヘルに転職したの?」
貴「さっきからソレ」
貴「意味分からないンだけど」
神「…そうきたかァ」
敷き終わった布団に倒れこむように横になる。
貴「晋助が帰ってきたら起こして」
神「それまで俺は居ないとダメなの?」
貴「兎は寂しいと死んじゃうンでしょ?」
神「迷信だよ」
枕に顔をうずくめるAに影がかかり、ソレに気がついたAは仰向き体を直す。
貴「万年盛ってるてのは」
貴「本当らしいわねェ」
神「理性くらいコントロール出来るよ」
Aの隣に胡坐を掻いて座ると、数回。Aの頬撫でた。
それを合図にか、Aは瞼を閉じると落ちるように眠っていった。
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作者名:み子 | 作成日時:2016年7月26日 20時