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貴「...阿伏兎？」
貴「眉間にしわが凄いわっ...よ？」
――― ｸﾞｲっ
貴「え？」
優しく触れられた手を引き寄せる。
Aは驚きを隠せず、露骨に焦っている。が、
阿「海賊らしくねぇって言ったけど」
阿「撤回する」
ほんの少し力を入れれば離れようとする動きを止めて
霞んでしまった声を黙って聞いてくれた。
阿「全てを引き寄せるその姿と」
阿「こんな荒んだおっさんの心に刺さる言動力」
阿「海賊らしくねぇことがある意味怖いぇ」
阿「まったくもって達が悪いねぇ」
貴「それ、私褒められてる？」
阿「あぁ、ベタ褒めだよ」
貴「なら良いけど」
そうやってまたｸｽｸｽと小さく笑うA。
そういえば、いつか団長が言っていた。
Aの笑顔は何よりも尊いもので、心が救われている。だから、ずっと守っていきたいと思う。なんて、珍しく真剣な顔をして言うのだから印象に残っていたが
『そこが戦場だろうと笑顔を絶やさず、』
『素直に声を上げれる姿にいつだって刺激を受ける ―――---
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阿「相思相愛じゃねぇか」
貴「...はァ？」
阿「いやァ？」
阿「第四師団に飽きたらいつでもうちにどうぞ？」
貴「ﾌﾌ、そうねぇ...」
貴「でも阿伏兎が先に第七師団にはいられなくなっちゃうかも」
阿「え？」
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神/猩 「「「 阿伏兎ォぉぉぉ!!? 」」」
―――--- ﾊﾞｷッ
阿「っすみませんでした」
数え切れない程、突き刺さった天井。
その下から聞こえる声は一変してとても楽しそうだ。
貴「猩覚さん、ゆっくり休めた？」
猩「あァお蔭様で」
神「A俺も居るよ」
貴「えぇ分かってるわよ」
貴「おかえりなさい神威」
神「ただいま。A」
あァまったく。
悪党の日々がこんなにも賑やかなんていけねぇや。―――
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作者名：み子 | 作成日時：2017年7月13日 20時
