白い布と私と愛。#2 Y.Hikaru&I.Kei (ページ9)

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管理室に入らされマンションの方と久しぶりに会う。

何をさせられるのかと思うと急に監視カメラ映像を宮上さんらに見せられた。

それは、私のポストに悪質な悪戯された日の最初の方のポスト部屋の映像。

大分画質が悪い。

「あ、」

宮上「……見覚えはあるか？」

ありは、する。既視感はある。
しかしながら画質が悪く顔がはっきり見えない事もあり、誰だかは思い出せない。

「ここまで出てるのに誰だかは思い出せません…」

そう言って私は首元まで出掛かっているジェスチャーをする。

宮上「、そうか。

じゃあこっちはどうだ？」

そう言って見せてくれたきっと2回目の時の映像を見てもわからない。

誰だっけ誰だっけ？

…スタッフさん？

…ファンの方？

…他のマンションの住民？

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誰だ？

この時点ではまだ誰がやったのかは分からなかった。

胸の中のモヤモヤと少しの不安、恐怖が私を潰しにかかっていた。

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中島「どうだった？」

「既視感はあるんだけど思い出せなかった」

中島「マジかー。俺も見せてもらおっかな今度」

私はその私を潰しにかかってくるものに1人きりじゃ耐えきれず中島くんの部屋にお邪魔させて貰った。

管理室で映像を見せてもらった話をした。

優しく聞いてくれる中島くんはまるで母親のようで、私がこの職業に就く前の事を思い出させた。

出してくれた紅茶は湯気を未だ出し…

香りもまだ放っていた。

紅茶のぬくもりはそんな中島くんを表すように暖かく温かく。

包み込まれるようだった。