恋柱の継子は恋をする。

捌. ページ9

。






あれから二年の月日が経った。

私は一年で全集中の呼吸を身に付けた。

最初は師範と同じ恋の呼吸をしていたんだけど、
何か合わなくて、自分で "華の呼吸" を作り出した。

そして全集中常中も身につけ、師範と張り合える位にまで成長した。






そして、丁度一年前。



鬼殺隊入隊のための最終選別の前の日。

師範は私を見送るためにいつもの倍の量のご飯を作ってくれた。


二人でそれを全部たいらげたが、流石の私達でも腹がはち切れそうだった。


満腹なせいか眠くなり、そのまま二人で寝てしまった。



そして起きた時には、時すでに遅し。


翌日の昼間だった。



そう。大寝坊してしまったんです。


でも、もう今から行っても間に合いそうにもない。

二人で顔を合わせ。



蜜璃｢来年にしましょうか、｣


『はい。』



そういった。







それから一年は何故か、

他の柱の方々にも会う機会が沢山あった。





中でもしょっちゅう会うのは、




伊黒｢久しいな｣


この伊黒さん。

何でも、師範に気があるようで

このように久しいとか言いながら一昨日会っている。



でも、私のことを妹のように接してくれるので

私も実の兄のようにしたっている。




『師範なら台所で昼食の支度をしてますよ

お昼御一緒にどうですか？きっと師範もよろこびます！』




伊黒｢なら失礼しよう｣




『はい！師範に言ってきますね』




伊黒｢そうだ、明日は最終選別だろう。

去年のように食べすぎて寝過ごすことが無いようにな｣



『げっ。思い出させないでくださいよ！』





、




もう。

でも、明日か。

去年はいき逃したけど、
そのおかげでこの一年で技の精度を上げることができた。



がんばろう。





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