恋柱の継子は恋をする。

拾壱. ページ12

。






中はもんの凄かった。



次から次へと鬼がやってくる。

一息つく暇も無かったんだけど。





しかも臭いの。

鬼から凄い刺激臭がするもんだからさ、
あれ？私こんなに鼻敏感だったっけ？ってくらい臭かったの。



私一応、何故か人一倍気を感じることが出来るみたいで、鬼の気配とかで何処にいるのとか感じ取れたけど

出来ることならもう来ないで欲しい。







、





もうここに来て6日経ちました。

ここで気づいたことが、


『あれ？私何か普通に鬼倒してる？』





そう。

会ったことも斬ったことも無かった鬼の頸をいつの間にか斬りまくっていた。




『私ってやればできる子だったのね。』



師範。
こんな子に育ててくれてありがとうございます。







、




七日目の夜。

襲ってくる鬼たちを斬るのに夢中になっている時。

ふわっと藤の花の匂いがして、
私の頭上を藤の花が覆った。



あ、終わったんだ。と直感で感じた。



無事に私の最終選別は終わった。






。

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