55p.何だか嫌な予感 ページ10
昨日のあの後、仕事から帰ってきた親に割れた食器について話し、怒られると思ったがその食器の割れた破片が頬にまで飛んで傷が出来たと勘違いをされて逆に心配されてしまった
本当は別の理由で出来た傷なのだけど……それについては黙っておいた。
でもまぁ、引きずるもんは引きずるもんで……
夜野「昨日はどうしたんだ？何かあったのか？」
教室内でいつもの様に夜野くんが話しかけてくる
昨日、学校を休んだからその事を聞いているのだろうか？
僕は彼に「家でちょっとね」と返すと「そっか」とあまり深くは聞かれなかった
彼の事だから頬の傷とかあれこれ何か聞いてくるのではないかと思っていたが特には無く、いつも通りのコレといった変わり映えする事が無い普通な学校生活を過ごした。
下校時間となり、今日は部活も無いので夜野くんと一緒に帰ろうと彼に声を掛けて下駄箱まで行くと「少しばかりお時間よろしいですか？」と後ろから声をかけられる……東雲だ
何の用だろうか？部活の事かな？でも、僕は裏方だし特に関係無い話だろうと思い下駄箱から自分の靴を取り出して履く
夜野「何だ？」
東雲「貴方では無くて彼に用が」
A「……えっ僕？」
てっきり役持ちの夜野くんに用があると思っていたから、まさか自分に用があるとは思ってもいなかった。
東雲は僕に「先日、夜中の事ですが」と、あの日の事の話を出してきて夜野くんが反応する
夜野「先日の夜中？お前、いつそんな遅くまで＿＿＿いや、待てよ……もしかして昨日休んだのって」
彼は眉にシワを寄せてジトりとした物言いたげな目で僕を見つめてくる
何も言えない僕は彼の視線に堪えるが東雲はお構い無しに話を続けた
東雲「覚えてますか？あの不思議な体験を……帰路についたあの後、もう一度じっくりと色々と見たくて戻ったのですがあの光景は見られずで……昨夜もあの日と同じ時間に行って調べたんですが特に何も無く」
はぁ〜残念と言うような少し落ち込んだ表情で喋る東雲に僕は行動力が凄いなと思ったと同時に何故そこまでしてあの体験をもう一度したいなんて謎すぎて少し引く
東雲が言っている不思議な体験は学校内に生えていた植物の事だろうが僕は体験したくはない。
普通に考えて真夜中の学校内に生い茂っている変な植物って不気味だし怖いもん
東雲「なので考えたんです。もしかして人数などが関係しているのかもと……まぁ、予想ですがね。つまり何が言いたいのかと言うと」
あぁ、何だか嫌な予感がする。
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ソルべ(プロフ) - あめらぴさん» 評価やコメントなど誠にありがとうございます。好きと言われて嬉しい限りです！執筆の励みとなり、次をなるべく早く上げれるように頑張りますね。 (2022年7月29日 2時) (
レス) id: c758b8aa54 (このIDを非表示/違反報告)
あめらぴ(プロフ) - 夜遅くに突然すみません。好きです。物語の展開から主人公の心情、恐怖の感覚や焦燥が本当にお上手に書かれていて一気読みしてしまいました…キャラの口調も性格を理解した上でのもうに見えて、もうなんか凄く好きです……… (2022年7月28日 2時) (レス) @page6 id: 0688156f54 (このIDを非表示/違反報告)
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