79p.いつもとは少し違う日々 ページ37
目覚ましの音に起こされ、一通り支度をして朝ご飯を食べてから家を出る。変わらない朝。
そして学校へと行く途中、同じ教室の友達と合流して一緒に喋りながら登校する。見慣れた風景。
教室に入って自分の席に座り、朝の会が始まるまで持ってきた小説を読む。いつもの日課。
僕にとって何ら変わらない今まで通りの普通の日常だ。だけども、少し違うとしたら
＿＿＿＿＿" 妖怪が視える "ようになったって事だ＿＿＿＿＿
……実際には最近、身に付けるようになった時計ホルダー型の時計のおかげなんだけど、この時計が"妖怪ウォッチ"という持っていると妖怪が視えるようになっちゃう代物で、ある日、手に入れてしまったのだ。
そこからは色々とまぁ、大変。
妖怪に付き纏われるわ、変な事は度々起こるわで妖怪ウォッチを手に入れる前の平穏で平和な生活がもう懐かしく思える……だからといって、嫌いってわけじゃないけどね。
本鈴が鳴り、先生が教室に入って来る
さて、今日は一体どんな事が起こるのやら、起こらないのやら……。
◆
夜野「お前ってさ、夏休みの間どうすんの？」
A「ﾝえ？」
ガヤガヤと賑わっている昼休みの教室内で唐突に聞かれて、僕は間の抜けた反応をしてしまう。
にしても、夏休みの間か……ウチの演劇部は8月後期に大会がある為、夏休みが始まってから1週間ぐらいしか休みが無い。残りは大会に向けて部活がミッチミチの日程だ。
正直、何でこんな部活に入ってしまったのだろうと軽く後悔さえしている
A「特には無いけど夜野くんはあるの？」
夜野「ニャーKB全国ツアー初日参戦」
さも当然と言うような表情と素早い返答で"コレがドルオタかぁ…"と若干引き気味になりつつも僕は「ブレないねぇ」と彼に言葉を返した
彼は溜息を吐いて項垂れながら「本当は全通してぇけどさ〜」と呟くと同時に「夜野ー！サッカーしようぜー！！」と教室の出入り口の方から男子の声がする
教室に入って来ないのは別のクラスの子だからだろう。僕は夜野くんに「行ってきなよ」と言って小突くと彼は「じゃ、また」と言って教室から出て行く
僕はそれを見送ると朝に読んでいた小説の続きを読もうと手に取り開いた
夏休み＿＿去年は婆ちゃん家に行って過ごしたけど今年はどうしようかとぼんやりと考えながら読んでいた続きの文へと視線を落とした。
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ソルべ(プロフ) - あめらぴさん» 評価やコメントなど誠にありがとうございます。好きと言われて嬉しい限りです！執筆の励みとなり、次をなるべく早く上げれるように頑張りますね。 (2022年7月29日 2時) (
レス) id: c758b8aa54 (このIDを非表示/違反報告)
あめらぴ(プロフ) - 夜遅くに突然すみません。好きです。物語の展開から主人公の心情、恐怖の感覚や焦燥が本当にお上手に書かれていて一気読みしてしまいました…キャラの口調も性格を理解した上でのもうに見えて、もうなんか凄く好きです……… (2022年7月28日 2時) (レス) @page6 id: 0688156f54 (このIDを非表示/違反報告)
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