76p.そらそうよ ページ33
すると「ここらで止めとこうぜ」と呟くように夜野くんが東雲に向かって言う
夜野「俺様、御手洗い以降の記憶が無いんだよな……正直、寝てたと思う。それで、お前も寝てたろ。保健室でよ」
東雲「で……でもまだ、怪談の1つや2つ見つけて無＿＿＿＿」
夜野「それに、もうすぐ4時だぜ。朝の4時！帰らないと流石にバレるぞ」
4時だって？！
僕は勢い良く妖怪ウォッチの時計機能で今の時刻を確認する
夜野くんが言っていた通りに針は4時を指し示そうとしていた
夜野「俺様や東雲はともかく、コイツは少しでも寝ないとヤバイだろ」
A「夜野くんの言うとおり、少しは寝たいかな」
東雲「じゃ、じゃあ最後に1つだけ！1つだけなら良いですよね？ね？」
まるで悲願するような表情で頼み込まれてしまっては断ろうにも断れない
僕は「1つだけならまぁ…」と応えると東雲の表情は明るくなって僕の手を両手で包むなり「ありがとう！」と、それはそれは嬉しそうに感謝の言葉を僕に向けた。
暫くして、僕らは鏡がある階段の踊り場へと向かい、その怪異が始まる時刻まで待つ
東雲が言うには"4時44分に学校にある踊り場の鏡を見ると鏡の世界に吸い込まれる"らしい……絶対に嘘だなと思いながらも時間になるまで僕らは鏡の前で駄弁っていた
東雲「この怪談の面白い所は鏡の他に白い壁に触れていると異次元に飛ばされる、または北東にあるトイレで水を流すと異世界にワープするとも言われてたりしてるんですが共通してるのが、時間がゾロ目の時に別の世界に行く事なんですよね！自分が愛読している雑誌では実際に行ったという方も居るんですよ！証拠の写真なんかもちゃんと載ってまして！今回もしかしたらって考えるともぉ〜！ね？！」
まくし立てるような早口かつ興奮気味に僕に同意を求める
確かに僕と東雲は、前に来た時に異世界みたいな学校を探索した事があるけれども……やめろ。僕に同意を求めないでくれ。
そんな東雲の話を聞いた夜野くんは壁をジッと見つめ、軽く叩き「折角だし、試してみるか？」と提案する。東雲は「いいですね！丁度、白ぽっい色合いですし！」と元気良く返した
僕は二人に聞こえないように思った事を小声で犬神達に確認する。
A「あのさ……こういうのって全部が全部、妖怪が関わってたりするの？」
虫歯伯爵「そらそうよ。大半はオレ達、妖怪の仕業だぜ」
犬神「"大半は"……ですけどね」
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ソルべ(プロフ) - あめらぴさん» 評価やコメントなど誠にありがとうございます。好きと言われて嬉しい限りです！執筆の励みとなり、次をなるべく早く上げれるように頑張りますね。 (2022年7月29日 2時) (
レス) id: c758b8aa54 (このIDを非表示/違反報告)
あめらぴ(プロフ) - 夜遅くに突然すみません。好きです。物語の展開から主人公の心情、恐怖の感覚や焦燥が本当にお上手に書かれていて一気読みしてしまいました…キャラの口調も性格を理解した上でのもうに見えて、もうなんか凄く好きです……… (2022年7月28日 2時) (レス) @page6 id: 0688156f54 (このIDを非表示/違反報告)
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