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いや、学校の事があって犯人は犯人なんだけども、まさか指名手配されているほどだとは思っていなかった。
虫歯伯爵「うるせぇ……」
弱々しく声を出す彼に「ごめん」と僕は謝る。
さて、これからどうすれば良いのだろう。学校の植物の事とかは大丈夫だろうし、このまま帰った方が良いのだろうか？
黒い妖怪の方を見ると今はどうやら店主を拘束しているようだ
……あぁ、これ、僕らが居ても意味無いなぁ……。
どうしたらいいのか犬神に視線を送ると、顔を近付け耳元で小さく「彼の名は影オロチ」と囁く様に言葉を続けた
犬神「後の事は彼に任せば大丈夫でしょう。それに＿＿＿」
A「それに？」
犬神「これ以上、関わるのは良くないですし」
そう言って犬神は僕の耳元でから顔を離して彼……影オロチに向かって犬神は「わたし達はこれで」と告げ、"さっさと行きますよ"というふうに僕を出入り口がある方へ軽く押す
まぁ、特に留まる理由が無い。僕は虫歯伯爵に肩を貸して支えながら犬神と共に理科室から出たのであった。
影オロチ「…………」
◆
友達を置いてきた保健室に戻る道中、ザッと周りを見渡す。あの植物だらけだった廊下や壁は元の何も無い普通の見知った廊下と壁に戻っていて、何だか呆気無い終わり方だった気もするけど、あぁ、終わったんだと安心する
犬神と虫歯伯爵を保健室の外で待っているように指示して中へ戻ると、二人は起きていたようで夜野くんが僕を見つけると「おー、どこに行ってたんだよ」とぐったりしていた姿とは打って変わって元気そうだ
だけども、何処に行っていたという質問にすぐに答えられずに「いや、ちょっとね」と言葉を濁すと、つかさずに東雲が「御手洗いに行ってたんですよね」と口にした
A「え…？あぁ、そう……！そうなんだよ」
少しばかり納得がいかない表情で夜野くんは何も言わずに僕を見つめる
言えるわけ無いじゃん。本当は色々な事があったなんて……そう思うと東雲が御手洗い発言をした事には感謝しないと……
無かったら多分、僕は誤魔化そうと変な事を口走ってボロが出ていたと思う
東雲「さて、彼も戻って来た事ですし探索の続きしましょう！」
さぁ、行こう！という感じでやる気に満ち溢れている東雲に僕は少し乗り気では無い
はっきり言ってしまうと東雲が探している植物の事は妖怪が引き起こしたモノで僕が解決してしまっている。探検する意味は無いと言えば無いのだ。
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ソルべ(プロフ) - あめらぴさん» 評価やコメントなど誠にありがとうございます。好きと言われて嬉しい限りです！執筆の励みとなり、次をなるべく早く上げれるように頑張りますね。 (2022年7月29日 2時) (
レス) id: c758b8aa54 (このIDを非表示/違反報告)
あめらぴ(プロフ) - 夜遅くに突然すみません。好きです。物語の展開から主人公の心情、恐怖の感覚や焦燥が本当にお上手に書かれていて一気読みしてしまいました…キャラの口調も性格を理解した上でのもうに見えて、もうなんか凄く好きです……… (2022年7月28日 2時) (レス) @page6 id: 0688156f54 (このIDを非表示/違反報告)
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