これが僕らの歩む道

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重岡side


もう聞き飽きた雨の音を聞き流しながら、

隣の神ちゃんに話しかける



重「……ごめんな？つい叫んでもうて」

神「ええよ。しげが叫ばんくても俺がやってたから」




元々、俺も神ちゃんも雨の日は体が怠くなる体質で

3人の騒ぐ声が頭に響いて

つい、「うるさいねん！」って叫んでしまった



そしたらあっちも機嫌損ねたみたいで言い返してきて、

最終的に全員で言い合って喧嘩になってしもたんよ






神「でも、どうやって謝ろ……」

重「うーん……」



俺も神ちゃんも反省してるんやけど

どう謝っていいのか分からへん。




そりゃそうやよ

俺らからあんな態度とってるのに……。



でもみんなを無視するのは、

急に現れてズカズカと踏み入って来る法務教官が気に入らんからで


3人のことは嫌いやないし

出来ることなら、今すぐ謝りに行きたいんやけどな……。









神「っ、はぁ……」

重「神ちゃん？……熱出てきたみたいやな」



首に触れたら、明らかに熱くて

熱が出ているのが分かった


まだ微熱っぽいけど。





重「俺、何か必要な物持ってくるわ」

神「いや、しげも体調悪いやろ？俺も行く…」



……神ちゃんには、見透かされてたか。


実はさっきから怠さが酷くなってきてて

正直、辛い。



神ちゃんには休んでてほしいから言わんかったのに。




こうなれば、神ちゃんは絶対に一歩も引かへん

意地でも行こうとするはずや


だから、いつも俺がすぐに折れる






重「……無理はあかんで」

神「おん。しげもな」



熱が出てる神ちゃんには、冷えへんように

近くにあった上着を被せてあげて


いつもよりも遅いスピードで

長く感じる廊下を歩き始めた

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