これが僕らの歩む道

〇出会い ページ2

桐山side


法務教官。


それが俺の仕事。



分かりやすく説明すると、

少年院などに入ってるような少年たちに

社会復帰を目指すための手助けをする仕事。


勉強を教えたり、食事の用意とかすんねんで




少年院にもいろいろ種類があってな？

心身に障害があるかないかとか、どういう経緯で来たのかでクラスが分けられている





と、簡単に紹介させてもらったけど

実は法務教官になるのは今日から。


所謂、新人。



今は、俺が働くことになっている少年院で

先輩たちから話を聞いてる最中や


これからの仕事に対する

ワクワク感と緊張感が一気に押し寄せてくる




「桐山」

桐「っはい！」

「お前はここの担当や」



先輩から渡された紙には、

俺の担当の場所とそこにおる少年たちの資料が書かれてあった



えーっと、17歳から21歳までの少年が5人……。

うん、少なくね？




「あと、お前と働くことになっとるパートナーは後から来るから待っとけ」

桐「分かりました」




先輩たちからの話は終わり、

ゾロゾロと人が動き始める




まあ、人数が少なくても

どんな子でも今日から俺の担当する子たちや


俺に出来ることは全力でやるのみ！





……てか、誰もおらんくなってしもた




しゃあない、

パートナーが来るまで資料を読んで待っとこー。







桐「えっ……？」



資料を見て思わず声が漏れてしまった



この資料、おかしいで……。

何でこんなに――。





このありえへん状況に

俺は資料をただ見つめることしか出来んかった

2→←作者より

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す