27時間目 ページ28
清弦さんの顔は何だか辛そうに、申し訳なさそうに歪められていた
「俺はもうお前の親父じゃねぇだろ。自分の都合で家出て好き勝手やってる人間の事なんてさっさと忘れろよ」
清弦さんのその言葉に私達は顔を合わせ笑う
「「ホントは呼ばれて嬉しいくせに何言ってんだか！」」
「あ゛あ゛⁉」
「そんなに声荒げても…ねぇ？」「うん。全然恐くないんですけどｗｗ」
繭は一呼吸置いて真剣な顔で清弦さんにこう言った
「私も––––お母さんも！玲も！お父さんが命懸けて戦ってる事や私達を巻き込みたくなくて家を出た事くらい知ってるよ！」
ちょっと待って繭良さん！今、私入れた⁉家族じゃないのに入れていいの⁉
なんて空気を読んで声に出さなか「玲も家族の一員に決まってんでしょ⁉」
「あ、ハイ」
繭の怒った雰囲気は紫さんに似ていて思わず敬語になってしまった
「……それよりさ今日ろくろが学校休んだんだけどお父さんがまたろくろに何かしたんじゃないよねぇ〜!⁉」
「…さあ？何の事やら」
清弦さん、今の間と目を逸らした事で何かした事はバレますよ
まるで自分が犯人ですって言ってるものだし
「やっぱり‼そんな事だろうと思ったよ！どうせまた雛月にいた時みたいにスパルタ特訓とかやったんでしょ〜⁉」
清弦さんは目を見開いて
「なんだお前、まだあのチビ助が好きなのかぁ〜⁉」
「はあ⁉そんなんじゃないし‼幼馴染でクラスメイトだから普通に心配してるだけだしっ‼」
「繭、その反応は駄目だよ？図星なのを誤魔化してる風にしか見えない」
「玲は黙っててっ‼」
繭は顔を茹でタコの様に赤くして私の口を塞いで来たので、それを阻止しようと繭の腕を掴む
そんな私達の様子を見ていた清弦さんは伝票を持って立ち上がった
「…別に基本、お前らの自由だけどよぉ〜。あのチビ助とはもう関わるな。アイツは俺達とは根本的に違うんだよ」
そう言って繭と私の頭を伝票が軽くパシッと叩かれた
「…な、何よそれ…」
「これは親父としての忠告じゃねえ、陰陽師としての警告だ……！」
「ちょっ」
「ちゃんと言ったからな」
清弦さんはそのまま私達を置いて行った
繭が隣で不満を口にするなか、私は清弦さんが言った『ろくが私達と根本的に違う』事について考えていた
ろくは私が見る夢と何か関係がある様な気がして……
私は未来への不安に小さくため息をついた
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恋する石ころ - キャー！！面白くなってきましたね！！！！！続きがとってもとっても楽しみです！待ってます！！ (2017年10月22日 0時) (
レス) id: d59afee0d8 (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - とっても面白くて大好きです！頑張ってください！ (2017年10月21日 1時) (レス) id: 8fd261922c (このIDを非表示/違反報告)
003414a(プロフ) - めっちゃ面白かったですいままでにない新鮮な感じがあって、天馬様もカッコよかったです！これからも頑張って下さい！ (2017年10月19日 22時) (レス) id: 484bf477b6 (このIDを非表示/違反報告)
momo - この作品、面白いので大のお気に入りです。更新頑張って下さい。 (2017年10月19日 21時) (レス) id: 07cd81f65c (このIDを非表示/違反報告)
氷空竜 - 夢主は戦えますか？続きが楽しみです！ (2017年10月11日 18時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠 | 作成日時：2017年8月6日 23時
