星火寮のお隣さんは暗殺者！？【双星の陰陽師×暗殺教室】

18時間目 ページ19

皿も洗い終わりじっさま達のお言葉に甘えてお風呂でリラックスし上がったら何やらリビングから騒がしい声が聞こえた

何があったのか気になり覗こうとリビングに向かってると

「誰か来てんの？」

ろくの声が聞こえて帰って来たんだなぁと安心しつつ誰が来るんだろと好奇心が疼く

「ふっふっふ驚くぞ？」

「今日から此処に住む事になった化野紅緒さんだ！」

化野、紅緒？…女の子だからじっさま達が騒いでるのか…

「じっさまが京都から呼んだらしいんだけど女の子が1人増えただけで華やかさが違うよな〜☆」

「––––––って‼ろくろお行儀いいいいっ‼‼」

亮悟さんが叫ぶ声と同時にリビング前に着いたのだけど、ろくが目の前で倒れていた

え？化野紅緒さんと何かあったの？

「……な‼何でお前が此処に⁉」

「……もしかしてお前が捜してた目的地って此処だったの!⁉」

矢っ張り何かあったんだなぁ

……てか何でろく、怪我してるワケ？

篤さん達はろくが迷った地図を見て話してるし化野紅緒さんとろくは睨み合ってるし……

「ろく」

私が声を掛けるとハッとした様に私を見たろく

「よ、よお玲！いい天気だな‼」

冷や汗を流すろくに冷やかな目を向け怪我している頰を見た

「今、夜だし天気もなにも無いと思うけどぉ？」

「そ、ソウデスネ」

いつの間にかろくは正座をしていて心配かけない様に笑っている

「……晩御飯は？」

「え…？」

「だから〜晩御飯は？いるの？いらないの？」

「い、いります！！！」

ろくは勢いよくまるで小さい子供の様に返事をして私を見た

それからろくは冷蔵庫から私が仕舞った晩御飯を取り出しレンジへと運ぶ

それを見届け、じっさま達に帰る事を告げて星火寮を出た


……あんな顔されちゃ聞けないじゃんバカろくめ

お願いだからもう二度とろくにあんな思いをさせないでよ

私は欠けた月と一段と輝く双つ星に願った



…これが後に『双星』と呼ばれるろくと紅の出会い

そして私の運命の歯車がゆっくりと動き出そうとしていた

19時間目→←17時間目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す