【試し書き】短編集？

元鍛冶屋とヒーロー （ネタ帳8） ページ15

(冒頭)

あっちこっちに積まれている鉄と布

周りには沢山の色々な鎧とドレスと武器

それらに囲まれ私は黙々と作業をしていた

「相変わらずの集中力ね装架」

後ろから聞こえた声に驚いて手を止めてしまった

ちょっとした休憩も必要かと考え、後ろを振り向くと私によく似た女性が腰に手を当て立っていた

「お母さん、いつ来てたの？」

「ざっと30分はここに居たわ。受験勉強してるかと思いきや…新しい鎧？」

お母さんは私の後ろにある、さっきまで作っていた鎧に目を向けた

鎧と言っても鎧の部分はとっくに出来ており、さっきまでやっていたのは鎧に合わせる装飾品の作成だ

「うん。一応サポート科の受験勉強はやってるよ」

「何言ってるの？サポート科じゃなくてヒーロー科のよ」

お母さんの言葉は私には理解出来なかった

え？サポート科だよね？進路希望はサポート科にしたよね？

「お母さん達、貴女の進路をちょっと変えちゃった☆」

「はっ？」

「装架はサポート科よりヒーロー科の方が輝けると思ったの。第2希望はサポート科にしてるから」

お母さんはそこで言葉を切り、私を抱きしめた

急な抱擁に私の身体は硬直した




一応ここまで

フォレストプラスで元鍛冶屋か氷竜か、どちらか連載予定中

氷竜の娘 （ネタ帳8）→←騎士王成り代わり少女の英雄奇譚 （ネタ帳6）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す